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元ソフトバンクの松田宣浩は巨人で外野にも挑戦。柳田からグローブをプレゼントされた
元ソフトバンクの松田宣浩は巨人で外野にも挑戦。柳田からグローブをプレゼントされた

【独占激白】“熱男”松田宣浩の巨人入り真相…原監督「ムードメーカーじゃない」の言葉と王会長「いいチームに入った」の激励

 今季はソフトバンクでわずか43試合に留まり、打率.204、0本塁打、7打点の数字に終わった。
「失敗したんです。キャンプから打率の高い選手が、試合に出られると思い、ホームランを捨てて打率に力を入れた。とにかくボールを上げずに低い弾道の打球を心掛けた。1本のホームランより3本のヒットを合言葉にして逆方向も意識したけれど、これが、17年プレーして一番の失敗で、自分の持ち味が消えてしまった」
 オープン戦で打率.345という高打率を残して「7番・三塁」で開幕スタメンの座を勝ち取ったとはいえ、シーズン途中にはスタメンを外れる機会が増え、9年連続で2桁本塁打をマークしていたが、その一発がゼロになったことがショックだった。
「悪循環だった。チームは“世代交代“というワードが入ってきた。結果が出なければ若い選手を使うのは当然。勝負の世界なんで」
 巨人では、もう一度、一発の魅力を取り戻したいと考えている。
「ヒットを打てる選手はたくさんいるが、長打を打てる選手は、そういない。東京ドームならホームランは増えると思う」とのプラス材料もある。
「優勝と日本一。個人的にはなんでも挑戦する、ベンチでもしっかりやる、外野もやるし、あとは、最低2桁アーチは打ちたい。20、30本とは言わない。まず1本、次に2桁」
 セ、パの野球の違いへの戸惑いはないし、パワーピッチャー全盛のパで戦ってきたことで上から目線で打席に入ることはない。
「確かにパはパワーピッチャーが主流だが、とりわけセは変化球投手が多いというわけでもないと思う。そこはあまり変わらないのでは。わからないピッチャーを自分の力で打ってみたい」
 元々データには頼らず気持ちと感性で打つタイプだ。
「打席から見える景色、感覚だね。言ってみれば自分主義。自分の気持ちさえコントロールできれば打ち返す自信がある。それが意外性だと思う。モチベーションさえ上げれば、鼻息ブンブン。チャンスもらった、それをなんとかしたい、今までにない感情、思いが出てきている」
 2019、2020年の日本シリーズでは2年連続で巨人を4タテした。
 ソフトバンクの視点から巨人の弱さを肌感覚で知った松田が、巨人に持ち込めるプラス材料は何なのか…(次回記事に続く)。
(文責・本郷陽一/RONSPO、スポーツタイムズ通信社)

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