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“大晦日男”井岡一翔を日本人初の2階級2団体統一王者へ導く「絶対に負けられない理由」とは…迎え撃つ”ネクスト・モンスター”との指名試合とエストラーダとの頂上決戦

 13日には井上尚弥(29、大橋)が日本人初の4団体統一に成功した。11月にはWBC世界ライトフライ級王者の寺地拳四朗(30、BMB)がWBA世界同級スーパー王者の京口紘人(28、ワタナベ)との統一戦にKOでケリをつけて2団体統一王者となった。
「他の統一戦に刺激を受けたか?」と聞かれて持論を展開した。
「言葉はすごく難しく、特に刺激をもらっているものはない、というのは失礼な言い方だが、僕は僕なので、他の選手(の試合)を見て、考えや方向性が変わることはまったくない。自分のやるべきことだったり、自分が進みたい場所に対して、どう行動するかを常日頃考えているので、あまり他の選手を見て感じることはない」
 これらの統一戦はすべてKOで決着がついているが、「僕は僕のパフォーマンスに集中して、自分の見せ方をするだけ。それがKOでも判定でも」とも言う。
 そして井岡が絶対に負けられない最大の理由が愛する家族の存在だ。
 7月には第二子の大空翔(たくと)君が誕生。2か月ぶりの対面に「成長を感じた。改めて家族の大切さ」を実感し、お風呂に入れたという。
 3歳になる長男の磨永翔(まなと)君は、父が、ボクサーで、世界王者であることがわかるようになっていて「僕のことを強い、チャンピオンと認識している。強い父親で強いチャンピオンであってあげたい」と約束した。
 井岡の大晦日の世界戦は、これが11度目。
「大晦日は試合をする日という感覚」
 井岡にしか言えない言葉だろう。
 当日の試合は、午後5時からTBS系列でライブ中継される。有料配信が主流となり、世界戦が地上波から消えかけている昨今、井岡が最後の砦だ。
「期待に応え、全国で見てくれる方々に何かを感じてもらえるように役目を感じている。大晦日にふさわしい試合で必ず統一王者になりたいと思う」
 日本人初の2階級での2団体統一王者という偉業を達成して、11度目の除夜の鐘を聞く決意だ。
(文責・本郷陽一/RONSPO、スポーツタイムズ通信社)

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