7回1失点&12号逆転2ランでエ軍連敗「14」で止めた大谷翔平を全米が絶賛…敵将さえ「だから彼は世界最高のアスリートなんだ」と賛辞
エンゼルスの連敗地獄を「14」でストップしたのは大谷翔平だった。大谷は9日(日本時間10日)の本拠地のレッドソックス戦に「2番・投手兼DH」で出場すると、最速101マイル(約163キロ)のストレートを軸にスプリット、スライダーが効果的に決まり4回まで無失点。5回に先頭に与えた四球から犠飛で先に1点を失ったが、その裏一死一塁からバックスクリーン左へ飛び込む逆転の12号2ランを放ち、ダイヤモンドを回る際に雄叫びを上げた。その後、2イニングを抑え、7回で100球を投げて4安打6三振1失点で4勝目をマークして、投打にわたる大活躍でチームの連敗を14でストップ。解任されたジョー・マドン監督に代わり指揮を執っているフィル・ネビン監督代行に初勝利を届けた。地元紙だけでなく、ボストンのメディアまで“リアル二刀流“でチームの危機を救った大谷を絶賛した。
163キロでの三振は大谷のメジャー最速スピード
地元紙のオレンジカウンティレジスター紙は「大谷が、またとない素晴らしい投球を見せ、彼の本塁打がエンゼルスの14連敗ストップを助けた」との見出しを取り、「大谷がエンゼルスの球団連敗記録を止めるときにヒーローの1人となることは予想できただろう」と伝えた。
同紙はチームの雰囲気を伝えるために6回に追撃の3ランを放ったアンドリュー・ベラスケスの「(ここまで)あらゆることがうまくいかなかった。だが今夜はショウヘイが自分の力で何とかした。我々は大きなヒットも放つことができた。今日はプレーオフの試合に勝ったかのようだ。大きな安堵。大きな契機。明日は新しいシーズンのように向かう」というコメントを掲載した。
もちろん大谷の投球について触れ、「大谷がチームを勇気づける完璧な7回の投球でマウンドを降りた。前回の2登板で9失点を喫し、ヤンキースが、とても多く打球を捉えたことから彼の投球のクセが読まれているとエンゼルスは疑っていた。ヤンキースの打者はヤンキースタジアムで3回4失点だった大谷相手に45スイングで3度しか空振りをしていなかったが、今回の大谷は1回だけで3つ、試合で18回空振りを奪った。彼は先頭打者にヒットを許した2回と3回のピンチも無失点に切り抜けた。3回はレッドソックスのスター、ラファエル・デバースを101マイル(約163キロ)の速球で三振に打ち取り三塁に走者を釘付けにした。これは大谷のシーズン最速の投球で三振を奪った球ではメジャーリーグのキャリアの中で最速だった」と紹介した。
またネビン監督代行の「大谷は1回からマウンド上と打席で仕事を遂行すると決意した表情をしていた。いつもとは少しばかり違っていた。彼の顔からそれを見て取ることができた」というコメントを紹介。
「大谷は連敗の序盤で2敗を喫した後に投球内容を向上できたことに誇りを持っていると語った」などと付け加えた。