亀田興毅氏はJBCと協議を重ねた上で皇治と揃って会見を行ったが困惑の”差し戻し”
亀田興毅氏はJBCと協議を重ねた上で皇治と揃って会見を行ったが困惑の”差し戻し”

JBCが亀田興毅氏プロモートの皇治戦に“待った”!

 昨年12月にも亀田氏は、大阪で「3150FIGHT」を開催。JBC管轄外のイベントとして、ライセンス保持者で今回、ヘビー級の日本王座決定戦に出場する但馬ミツロ(27、KWORLD3)が、JBC管轄外のスペシャルマッチとして、ボクシングル―ルのエキシビションで引退していた元WBF世界クルーザー級王者で総合格闘技のPRIDEやK-1などで活躍した西島洋介氏(49)と対戦した。西島氏は、すでに現役を引退しておりJBCから無期限のライセンス停止処分を受けていたとはいえ元ボクサー。現役バリバリの格闘家である皇治とは違うが、昨年12月にライセンス保持者である但馬の“非ボクシング“出場を一度は、”黙認”し、試合後に、ペナルティも科せられなかったものを今回は「アウト」と言われても困惑するだけだろう。

 この12月は、JBCは永田有平前理事長のもと組織のガバナンスが機能せず不祥事や失態を続けて“迷走“していた頃。その後、財政が破綻して“解散”となり、今回は、新生JBCとしての対応となったわけだが、そういったJBC側の事情は、亀田サイドにはなんら関係のない話。昨年12月とは違った対応とルールの厳守を亀田サイドに求めるのであれば、当時のJBCの責任者を処罰するか、あるいは、当時に遡って倫理委員会や本人の意見陳述などの手続きを経た上で但馬とプロモーターの亀田氏に処罰を与えねば整合性は取れない。

 JBCのダブルスタンダードとも言える“待った“に対して亀田氏がどう対応するのか。ヒロキングの代役をクジ引きをした残り3人から選ぶとすれば、プロ経験がない同志社大出身で関西学生リーグで優勝、MVPにも選ばれた経験もある藤崎氏であれば、問題はクリアされると見られるが、今後の動向に注目が集まる。

(文責・本郷陽一/論スポ、スポーツタイムズ通信社)

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