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2ラウンドにメイウェザーの右のクロスカウンターで朝倉未来がダウン。「地面がゆがんで見えて」レフェリーストップ(写真・RIZIN FF)
2ラウンドにメイウェザーの右のクロスカウンターで朝倉未来がダウン。「地面がゆがんで見えて」レフェリーストップ(写真・RIZIN FF)

”TKO負け”で病院送り朝倉未来はメイウェザーを本気にさせることができたのか…「異次元」「なぜ本気になる必要があるの?」

 一方の朝倉は「MMAをやりたい」と“再出発“の道筋を明かした。ダメージの回復状況を見ながらになるが、昨年6月に1本負けしているクレベル・コイケが10月23日に福岡で行われる「RIZIN.39」でRIZINフェザー級王者の、牛久絢太郎とタイトル戦を行うため、その勝者が第一ターゲットになるだろう。 「ボクシングテクニックが向上した。オープンフィンガーのグローブだともっと(パンチが)速くなる。メイウェザーと戦えたことが自信になった。MMAでは負けない」というからMMAの戦いが、どう変貌を遂げるのかにも注目である。

「この試合をやってよかったか?」

 最後にそう聞かれた朝倉は「普通の人じゃできない体験をしたし、MMAの選手として成長したんで。やってよかった」と答えた。

 先にインタビューを終えた朝倉と通路ですれ違ったメイウェザーは「おまえのことが好きになったよ。2人でエキサイティングな試合を作ったんだ」と声をかけていた。  2人の格闘家が歩む道が交わることは二度とないだろう。ただ朝倉は今なお輝きを失わない偉大なるボクサーから、人生初のTKO“負け“の痛みと引き換えに、かけがえのない財産を得たのかもしれない。

(文責・本郷陽一/RONSPO、スポーツタイムズ通信社)

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