WBC来年3月9日に開幕!栗山監督率いる侍ジャパンは13年ぶりの世界一奪還を果たせるか…初代優勝戦士の里崎氏の見解は?
1次リーグの上位2チームが準々決勝へ進み、15、16日に東京ドームで台中ラウンドの1、2位チームとトーナメント方式で対戦する。
前回までの大会は、トーナメント方式は準決勝からだったが「負ければ終わりのノックアウト方式の試合を増やした方がファンにとってよりエキサイティングになる」(ジム・スモール・WBCInc.プレジデント)との狙いで、準々決勝からトーナメント方式が採用される。
台中ラウンドには、チャイニーズ・タイペイ、キューバ、オランダ、イタリアが参加。オランダにはメジャーリーガーが集結する模様で、どこと対戦することになろうと、ベスト8の戦いから日本には試練が待ち受ける。
栗山監督は「(トーナメント方式は)野球的にはおもしろいが、プレッシャーがかかる。そこまでいくには、先発をどう使っていくか」と受け止めた。
ベスト4に進出した時点で、決戦の地である米国へ移動し、フロリダ・マーリンズの本拠地であるローンデポ・パークで19、20日に準決勝、21日に決勝が行われる。
世界一を狙うためのチームコンセプトについて栗山監督はこう説明した。
「目指すのは勝ちやすい野球。スピードや守り、投手力を含めて大事にしていくが、それだけでは勝てない。その幅を考えていかないといけない。過去にやられた印象を消しながら真っ白な状態から、勝ちやすさを求める」
東京五輪で金メダルを獲得した侍ジャパンは、投手力を軸にした日本の長所を生かしたチームだったが、栗山監督は、そこにプラスワンを求める。
エンゼルスのトラウトやレッドソックスのストーリーらメジャーの大物が米国チームへの参戦を表明しており、相手は東京五輪で戦ったチームに比べてレベルアップしてくる。
栗山監督も「2018年に(日本ハムの米国キャンプで)オークランド(アスレチックスと対戦させてもらい、勝ちにいったが、跳ね返されというインパクトが残っている。スターじゃない選手の中にも能力の高い人がいっぱいいる。皆さんが感じてる以上に怖さを感じている」という。
だが、日本にも、プラスワンの秘密兵器がある。米球宴に出場時のインタビューで、WBCへの参加する意志を表明した二刀流スターの大谷だ。日ハム時代の愛弟子の参戦表明について栗山監督は「個人的に誰がということではなく、とにかく一番強いチームを選びたい。すべての選手がWBCに出たいと思ってくれていると信じているので、そういう形で受け止めた」と手応えを口にした。