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開幕投手を務めた大谷翔平はWBCの疲れも見せずに「3番・投手兼DH」で二刀流出場して6回を10奪無失点、打っては1安打(写真・AP/アフロ)
開幕投手を務めた大谷翔平はWBCの疲れも見せずに「3番・投手兼DH」で二刀流出場して6回を10奪無失点、打っては1安打(写真・AP/アフロ)

「誰も手を出せない投球だ」米メディア&トラウトが大谷翔平のピッチコム“トラブル”にも動じない圧巻6回10奪三振無失点を称賛

地元紙のオレンジカウンティ―レジスター紙は「開幕の敗戦でエンゼルスの打撃陣とブルペン陣が大谷のサポートに失敗」との見出しを取り「大谷が見事な先発を果たした夜に、トラウトは打席で運がなく、レンフローは右翼で幸運があり、試合は最後ループによって決まった」とエンゼルスの敗戦を伝えた。
 同紙によるとエンゼルスの開幕戦黒星は、この10年で9度目。
 同紙も4回のピンチを連続三振で切り抜けた場面と、トラウトのコメントを紹介して、大谷の投球内容を「大谷は1回にわずかに不安定な立ち上がりだったが、それからは波に乗ってアスレチックス相手にほとんど問題がなかった」と称えた。
 一方のアスレチックスの地元メディアであるNBCスポーツのベイエリア局は、勝利の要因に「スーパースターたちを抑え続けたこと」を挙げた。
「地元のファンにとって世界最高の選手2人(大谷とトラウト)と対戦することは、開幕戦での災難を意味する可能性があった。しかし、驚いたことに、この日に災難はなかった。トラウトと大谷にとっても、決して悪い日ではなかったが、アスレチックスが好感触を持てるいくつかの出来事があった」とし、こう続けた。
「大谷はマウンドで驚異的だったが、アスレチックスは、この二刀流の天才相手に対してじっくりとボールを見る取り組みを見せた。攻撃陣は冷え込んでいたが、打席でのアプローチは素晴らしかった。彼らは大谷に球数を投げさせて、(3つの)四球を引き出し、6回93球で試合から引きずり下ろした」
 無失点に抑えられながらも、6回で降板させたことが、8回の逆転劇につながったという見立てをしたのだ。
 また2番のトラウトも3打数ノーヒット、1四球だけに抑え込み「3度MVPを獲得した選手(のトラウト)にとって取り立てて何もない夜だった」と1失点リレーをしたアスレチックスの投手陣を称えた。

 米ESPNが注目したのは、採用されたピッチロックルールへの対応のために導入された電子通達機器ピッチコムと、守備シフト禁止の新ルールが大谷に及ぼした影響だった。
「大谷はユニホームの左肩近くの下に隠したピッチコムの装置を通じて、彼の球種を選び、2023年シーズンを始めた。毎投球ごとに彼の脇に注射を打つよう見える最新の形が、大谷にとって、これまでの支配的な投球の中で見えた唯一の新たな出来事だった」

 

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