英国で“時の人”となった三笘薫がブライトン公式サイトで激白…「皆さんに注目されるというプレッシャーを楽しんでいる」
同じく日刊紙の『Daily Mail』は三笘のキャリアに注目している。
川崎フロンターレU-18からトップチームへの昇格を打診されながら固辞。進学した筑波大学でさまざまな角度からドリブルを研究し、タイトルに「サッカーの1対1の場面における攻撃側の情報処理に関する研究」と題された卒業論文を提出した三笘を「ドリブルの学位を持つ彼が、いまやプレミアリーグを席巻しているのは驚くべきことではない」と称賛した。
「ドリブルの学位を取得するためにサッカー選手としてのキャリアを遅らせる、という勇敢な決断を下した彼はいま、ブライトンのスターとしてその恩恵を享受している。フェイントでいかにスペースを稼ぐか。スピードの変化でいかに相手を欺くか。対峙するサイドバックを苦しめ、その方法について詳細なエッセイを記せる選手は、彼を除いてほとんどいないだろう」
同紙は三笘の“犠牲者”となった右サイドバックの象徴として、1月29日(日本時間30日未明)のFAカップ4回戦で翻弄され続け、後半14分に途中交代を命じられたリバプールのイングランド代表トレント・アレクサンダー=アーノルド(24)をあげている。
前回王者リバプールとのFAカップ4回戦は1-1で迎えた後半アディショナルタイムに、空中ダブルタッチからの“離れ業”で三笘が決めたゴールでブライトンが制した。
熱戦を視聴していた日本サッカー協会(JFA)の田嶋幸三会長(65)が興奮のあまり、ヨーロッパを視察している日本代表の森保一監督(54)に国際電話を入れたという逸話を、6日に東京都内で取材に対応した際に明かしている。日本でも大きな注目を集めている現状もわかっていると、三笘はブライトンの公式HP上に掲載されたインタビューのなかで語っている。
「日本でかなり大きなニュースになったのはわかっていますし、それを感じることもできています。あの試合ではそれだけ、プレーしていた僕たちも大きな喜びを感じました。さまざまな方々が僕に関心を抱いてくださる状況を、とても嬉しく思っています」
さらに2023年に入ってから5勝1分けと、公式戦で無敗をキープするブライトンの主軸を託されている心境を、J1リーグを席巻した川崎時代とダブらせている。
「川崎フロンターレでは、常に試合に勝っていました。僕はいま、当時と同じようなメンタリティーで目の前の試合を楽しんでいます」