なぜ巨人の秋広はファウルを捕球して犠飛を許してしまったのか…記録に残らないミスで4点リードを守れず連敗…原監督の継投ミスを指摘する声も
初回に進塁打を見せて「野球を知っている」と、原監督を喜ばせていた秋広が、5-6で迎えた9回一死三塁で青木が打ち上げたレフトのファウルゾーンへの難しいフライを捕球して2点差となる犠飛にしてしまったのだ。
前出の某プロ野球OBは、「セオリーで言えば捕るべき打球ではなかった」と指摘した。
「あの場所での捕球では、タッチアップを防ぐことは、ほぼ無理だし、残り1回の攻撃で2点差となるのは、致命的。事前にベンチの指示、確認があったのかどうか。ベンチが2点差になってもアウトカウントを増やすために“ファウルフライは捕ってもいい“という指示をしていたのであれば、そもそも、その指示が間違っているし、ベンチの指示が”捕るな”だったが、秋広が咄嗟に捕球してしまった、あるいは、ハッキリとした指示、確認がなく、彼が自分で判断したのであれば、秋広のミス。このあたりの内部事情がわからないので評論は難しいが、巨人の今の弱さを象徴するミスだったと思う」
タッチアップからの生還を許した直後の原監督の浮かない表情からすれば、ベンチの指示が徹底されておらず秋広の判断に任せたのかもしれない。
ファウルフライを捕球をしアウトカウントを増やしていなければ、さらに傷口を広げた可能性もあるだろう。だが、ここで1点差を守り、勝利確率を高めることが、プロ集団として最優先すべき選択肢だった。いずれにしろ”強かった巨人”時代では考えられないボーンヘッドだ。
その裏、ヤクルトの”守護神”である元巨人の田口を苦しめて二死一、二塁のチャンスを作り、前の打席で本塁打を放っている中田も、四球を選んだ岡本に続いてファウルで粘ったが、最後はセンターフライに倒れてゲームセット。1点差であれば、さらに田口にプレッシャーをかけることができていただけに、なおさら悔やまれる犠牲フライの1点となった。
勝てばヤクルトと入れ替えで、4位に浮上するところだったが、再び借金4となり、5位の位置を脱出できなかった。5月反攻のきっかけをつかみたい巨人は今日3日の先発に復帰2戦目となる左腕の高橋優を立てる。
(文責・RONSPO編集部)