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全豪OPの欠場を発表した大坂なおみは、昨年9月の東レ・パンパシフィック・オープンを最後にコートに立っていない(写真・アフロ)
全豪OPの欠場を発表した大坂なおみは、昨年9月の東レ・パンパシフィック・オープンを最後にコートに立っていない(写真・アフロ)

全豪OP欠場の大坂なおみに海外メディアから厳しい声…「復活無理の懸念高まる」「ランキング100位以下へ転落のおそれ」

 欧州をカバーしているユーロスポーツは「元王者の大坂が、カルロス・アルカラス、ビーナス・ウィリアムズの後に続き、2023年全豪オープンを欠場する最新の大物に」との見出しを取り、全豪オープンの公式ツイッターの「2023年全豪オープンは彼女がいなくて寂しくなるだろう」というツイートを紹介した。
 同メディアも「彼女の名前は出場登録者の中にあったが、出場するかどうかの確認ができず、週初めから大坂の大会参加については懸念があった」と欠場濃厚だったことを伝え、さらに、厳しい見通しを発信した。
「コートに最後に姿を見せたのが昨年9月。25歳(の大坂)にとって厄介な年になってきた。今年最初のグランドスラム大会(全豪オープン)を欠場するのでは?との憶測は、彼女が大会の前哨戦に一切出場登録していないことで濃厚になっていた。日本人スター(の大坂)は今、WTAランキングを42位に落とし、復帰時期は不明のまま。もし彼女が今年3月のマイアミオープンで勝ち進めなければ、この7年間で初めてトップ100位から落ちるかもしれないというおそれがある」
 ランキング100位以下への転落危機にあるのだ。
 米国のニューヨークタイムズ紙も「グランドスラム4度優勝の大坂は、世界最高のハードコート選手として認識されていたこともあったが、故障とテニスから離れた時期を経て自分のプレーを取り戻すことに苦労してきた」とし、「大坂はますます謎めいてきたキャリアの新たな転換点として全豪オープンを欠場することになった」と伝えた。
 同紙は、大坂がコートで結果を残せずに低迷しているにもかかわらず、対照的にビジネス面では好調であることを紹介した。
「大坂は試合出場を限定して、昨年2月に世界ランキング85位まで落としたが、フォーブス誌によると5000万ドル(約66億円)以上の年収となる広告契約があり、大坂は世界で最も高年収のアスリートの1人であり続けている。そして彼女はコート外でも多忙だ」
 大坂は昨年5月に拡大を続けるビジネス面を管理するためのマネジメント会社「Evolve」を立ち上げた。社長は、大坂の代理人を長年務めてきたスチュアート・デュギッド氏で、IMGを離れて大坂をサポート。すでに豪州の“スター”ニック・キリオス、昨年の全米、全英で準優勝した世界ランキング2位の“新星“オンス・ジャバー(チュニジア)が所属選手となっている。
 同紙によるとデュギッド氏は、「大坂の優先事項はテニスの試合や大会で勝ち続けることだが、Evolveの立ち上げは、彼女が持つ文化、ビジネス面での興味を請け負うことになるだろう」と語っていたという。
 大坂は沈黙を守っているが、欠場理由も含めて、SNSでどんな声明を発表するのか、という点に注目が集まっている。

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