なぜ井上尚弥の地元座間市での4団体統一記念パレードは幻に終わったのか…座間市長は再度熱烈ラブコール!
2018年にWBC世界バンタム級暫定王者のベルトは巻いたが、同レギュラー王者ノルディーヌ・ウバーリ(フランス)との統一戦に判定で敗れて正規王者にはまだなっていない。その後、骨のある相手との戦いを重ね、OPBF東洋太平洋バンタム級王座、WBOアジアパシフィック・スーパーバンタム級、日本同級王座を獲得、現在WBAのバンタム級のランキング2位で、兄が返上したWBA王座の決定戦への優先出場権を持つ。
井上尚弥も「拓真は成長したというより、元々ポテンシャルが高い。それをどう生かすか。トレーニング内容的には僕と変わらない。世界を獲れる? 獲れるんじゃないですか」と弟の世界王座奪取に太鼓判を押す。
井上尚弥自身は、スーパーバンタム級という「1.8キロ」アップする階級の壁に挑戦することになるが、拓真は、すでにスーパーバンタム級への転級を経験している。
「アドバイス? 不安要素はみつからない。スパーリングでも上の階級の選手とやっているしパワー負けはしていない」
兄が狙う世界初の2階級4団体統一王者への道を強くプッシュした。
井上尚弥が言う。
「お互いに今は(世界王者の)肩書がないですからね。お互いチャンプで来年を迎えるようにしたい」
次のパレード実現のチャンスは、兄弟同時世界王者を実現したタイミングだろう。
「やる気あります?」
佐藤市長が、そう聞くと、井上尚弥は「需要あります?」と聞き返した。
佐藤市長は、フィギュアスケートの羽生結弦が五輪後に地元の仙台でパレードを行った例などを説明。「お父さん(真吾トレーナー)と一緒なら?」とも呼びかけたが「要検討ということで」と、井上兄弟は、最後まで色良い返事はしなかったのだが…。井上兄弟の世界を狙う、それぞれの戦いと同時に地元パレードの行方も気になります。