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井上兄弟が地元座間でのトークイベントに出演
井上兄弟が地元座間でのトークイベントに出演

井上尚弥と拓真が互いを語った兄弟同時世界王者誕生の可能性とは…今春予定の”モンスター”Sバンタム転級初戦相手候補に”超大物”WBC&WBO王者フルトンが急浮上?!

 プロボクシングのバンタム級前4団体統一王者の井上尚弥(29)と弟で元WBC世界バンタム級暫定王者の拓真(27、共に大橋)の2人が14日、地元の神奈川県座間市のハーモニーホール座間で行われた「ざま井上兄弟ファンミーツ」に出演、トークショーを行った。スーパーバンタム級への転級を発表している兄の尚弥は、4月に2階級4団体統一へのスタートを切り、兄が返上したWBA王座の継承に照準を絞るのが弟の拓真。悲願の兄弟同時世界王達成の可能性を互いにどう感じているのか?

 井上兄弟の辞退で幻に終わった「座間パレード」

 

 本当であれば、この日、4団体統一記念「パレード」が生まれ育った地元の座間で行われるはずだった。座間の佐藤えと市長が明かす。
「(パレードは)今日だったのですが…お二人がやりたい形が第一ですので。お二人ともシャイなんですよね」
 井上兄弟がオープンカーに乗り、立野台小学校を出発して座間市役所前まで約600mのパレード計画。だが、尚弥が「パレードはきついっす。こっ恥ずかしいので、これくらい(トークショー)にして欲しい」と辞退を申し入れ、拓真も同調してパレードは幻に終わり、代替イベントが開催されることになった。リング上では怖いものなしの“モンスター”も、パレードという形で人前に出ることには“照れ”がある様子だ。
 それでも佐藤市長は、「これだけのスターですので、多くの方がお会いしたかったと思います。お二人の気分がのりましたら、ぜひ(パレードを)やりたいな」とパレードの実現をあきらめていない。
 井上尚弥は「ありません」と頑なだが、次のパレード実現のチャンスは兄弟同時世界王者誕生の瞬間だろう。
 16倍の応募倍率から選ばれた北は北海道から南は鹿児島までの870人のファンで埋まったトークショーでは、2人の出身校である栗原中の後輩からの質問に答えるなど、ほのぼのとしたやりとりがあった。
 お弁当にあったら嬉しい具材は?
「唐揚げ」(尚弥)「ハンバーグ」(拓真)
 中学時代の好きな教科と嫌いな教科は?
「好きなのは答えがない国語で嫌いななし」(尚弥)
「好きなのは数学で英語はわけわからず」(拓真)
 リラックス方法は?
「歌を聞くこと、車の中で歌うこと」(尚弥)「温泉」(拓真)
 もちろんボクシングに関する質問もあった。来場したファンの中で一番多かった質問が「モチベーションをどう保つか?」だったという。
 尚弥は本音で答えた。
「これがチャンプになってからすごく悩んで苦しんだもの。2014年からずっとチャンプで試合を続けて途中(階級を上げて)チャンピオンにもなったが、モチベーションが下がり刺激がなくなってくる。どうすれば上げられるかを凄く考えて、元世界王者の先輩の所へ行って話を聞いたり、色々したが、やっぱり強い奴と戦うこと。危機感があって、これくらいやらないと勝てないとならないと、10キロ体重を落とす過程もそうだし、苦しいことを乗り越えられない。12月は4団体統一の記録がかかっているから上がるかなとも思ったが、記録じゃなく誰と戦うかであって…(バトラー戦を)見ていただいた方もいると思うが、ヒリヒリ、ピリピリしない試合だった。自分は危機感を覚えないとダメなんだと思った」
 それがスーパーバンタム級への挑戦理由でもある。

 

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