長期契約での残留か移籍か…エンゼルス球団売却中止は今オフFA大谷翔平の去就にどう影響するのか…米メディアの見解も割れる
同メディアは、球団売却が実現していれば、新オーナーは、さらに積極的な補強策に動き、大谷の「勝ちたい」という願いを満たし長期契約でチームに残留する可能性があったことを示唆。そして、こういう見解を伝えた。
「大谷は、この18カ月にわたって、エンゼルスとの将来について質問されると、最重要事項は“勝つこと”と言及するが(どうするかについては)曖昧だった。これは過去2シーズンMVP級の活躍をしてきた間に、エンゼルスがやってこなかったことだった。ファンにとっても、モレノ氏の売却撤回後に彼らの楽観度(大谷残留)が増すことは難しいかもしれない。今回の売却プロセスの間にチームが大谷を保持した判断は、入札側へ球団の価値を高めることにつながると考えられていたからだ」
暗に大谷のトレードを封印していたのは、あくまでも売却の値段をアップさせるための手段で、今後の残留の可能性は不透明だという見方を示した。
一方でニューヨークメディアは違った見解を示した。
Nj.comは、「この動きは野球界に大きくじわじわと浸透していくだろう。エンゼルスは二刀流スターの大谷と長期契約を結ぶチャンスが増す」と、残留の方向に進むという逆の主張だ。
「アナハイムでモレノ氏が、再び勝利への再建に取り組むことで、大谷との再契約のチャンスは疑いなく高まった。かなり上がった」と分析した。
詳しい根拠は書かれていなかったが、モレノ氏が、大谷のトレードに猛反対していた状況と、今オフに仕掛けている積極的な補強策から、そういう見解に至ったのかもしれない。
さらに「これは大谷に5億ドル(約650億円)を投じる夢を抱いていたかもしれないヤンキースやメッツといった大きなマーケットを持つ球団には悪いニュースだ」とも続けた。
残留か、それとも移籍か。米メディアの間でも見解は分かれる。売却中止という、まさかのニュースを受けて、今オフのFAを前にして大谷の去就が注目を集めることになった。