吉田麻也が窮地?!守備崩壊の最下位シャルケで“最下位採点”を受けたベテラン日本代表CBの去就が不透明に
果たして、W杯カタール大会に伴う長期中断から明けても、シャルケの守備は修正されていなかった。むしろ悪化していると言っていい。前出の『RUHR24』はフランクフルトに敗れた直後に、浦和レッズでプレーした経験を持つ元西ドイツ代表FWのミヒャエル・ルンメニゲ氏による、多くの専門家も同意しているという厳しい見解を伝えている。
「シャルケの友人たちには申し訳ないが、シャルケは成功しないと言わざるを得ない。シャルケが降格しないと信じるには、多くの想像力が必要になってくる」
総得点でも「14」とリーグワーストにあえいでいるシャルケは、リーグ戦の再開前後に緊急補強に動いている。フランクフルト戦前にスイス出身のFWミヒャエル・フライをロイヤル・アントワープから、後にはドイツ出身のFWティム・スカルケをともに期限付き移籍で獲得。前者はライプツィヒ戦で1トップとして先発している。
しかし、結果は前半だけで4失点を喫する完敗。後半11分に一矢を報いたのは昨夏のリザーブチーム加入後に結果を残し、昨年末にトップチームとプロ契約を結んだ22歳のMF上月(こうづき)壮一郎だった。
ブンデスリーガ1部2戦目で初ゴールをあげた上月は『RUHR24』による採点で、チームトップタイの「3.5」を獲得している。
しかし、期待の新星が現れた喜びも、惨敗がもたらすショックに覆い隠されてしまった。そして、一夜明けた25日に『RUHR24』はさらなる補強が完了間近だと報じた。フランスのロリアンからセルティックへ期限付き移籍していたドイツ出身のセンターバック、23歳のイェンツがすでにスコットランドを離れてドイツ入りしているという。
身長190cm体重86kgのサイズを持つイェンツは、今シーズンの前半こそ11試合に出場したが、W杯カタール大会による中断明けはピッチに立っていなかった。ロリアンからの買い取りオプション付きの期限付き移籍となるイェンツに対して、シャルケのトーマス・ライス監督が「合流を楽しみにしている」と『RUHR24』は伝えている。
イェンツが吉田の新たなパートナーとなるのか。それともイェンツと故障から復帰した他のセンターバック陣を含めて、リーグ戦の折り返しとともに最終ラインをシャッフルするのか。後者ならば評価を下げている吉田は先発落ちのピンチに直面しかねない。
実は吉田自身も、昨年のパフォーマンスには納得していなかった。