米メディアが八村塁のNBAレイカーズデビュー戦を大絶賛…レブロンも「もう一人ウイング(八村)がいてくれていい気分だ」と評価
NBAの名門レイカーズにトレードで移籍した八村塁(24)が25日(日本時間26日)、ロサンゼルスの本拠地クリプトドットコム・アリーナでのスパーズ戦でデビュー。ベンチスタートとなったが、第1クォーターの途中から出場して、計21分31秒プレーし12得点、6リバウンド、1アシスト、1スティールの活躍で113―104の逆転勝利に貢献した。スーパースター、レブロン・ジェームズ(38)との夢の共演もあり、レブロンの逆転のスリーポイントシュートをアシストした。米メディアだけでなく、レブロンやヘッドコも八村のデビュー戦を絶賛した。
レブロンと夢のタッグ
夢の共演があった。
ベンチスタートとなった背番号「28」の八村が第1クォーターの残り4分22秒に出場すると異様な盛り上がりを見せる。故障から復帰したアンソニー・デイビスも同時投入されたこともあってアリーナは熱狂に包まれた。
八村はいきなりフリースローを決め移籍初得点をマークすると、夢に見た瞬間が、第2クォーターに訪れる。自陣からの速攻を仕掛けたレブロンからのパスを左サイドで受けた八村は、少しファンブルしたが冷静にレイアップシュートを決めたのだ。憧れの人とのハイタッチ。試合後、八村は「その瞬間を楽しめた」と振り返った。さらに88-89で迎えた第4クォーターの残り8分33秒では、今度は八村のパスからレブロンがスリーポイントシュートを決めて逆転した。米メディアも八村のインパクト十分のデビュー戦に注目した。
地元のロサンゼルスタイムズ紙は「レイカーズのデビューで八村の多彩なスキルが披露される」との見出しを取り、八村を取り上げた。
記事は、試合後のロッカールームの様子からレポート。レブロン・ジェームズのつぶやきをこう紹介した。
「レブロン・ジェームズはシャワーを終えた後に自分のロッカーの席に座り、八村が初の試合後の会見に臨むためロッカールームを離れるのを目にした。ジェームズは笑みを浮かべて、特に誰に語るわけでもなく『ここにもう1人6フィート8インチ(約203センチ)のウイング選手がいてくれていい気分だ』と言った」
八村からのパスで逆転弾を叩き込んだスーパースターが移籍してきた日本人選手を認めた瞬間だった。
さらに同紙は「レイカーズでのデビューで、八村は、速攻、ポスト、そしてスリーポイントエリアから得点を決めた。右脚の故障で、20試合を欠場してから初のプレーとなるアンソニー・デイビスにとって、それは驚きではなかった。デイビスはウィザーズでプレーしていた八村と対戦し、彼の新たなチームメートが『そのすべてをできていたこと』を思い起こしていた」とし、この日、復帰したレイカーズのタレント軍団の1人、デイビスの試合後コメントをこう伝えた。
「ワシントンで、彼を相手にプレーした時、彼はいつでも攻守両面でインパクトをコートにもたらしていた。そして今夜、我々は、彼を“売り物”にしようとした。彼ができると知っていたポストアップのプレーが多くあった。とても良いミドルのジャンパー(ジャンプシュート)もあった。得点を決めることができる。フェイスアップも、シュートもできるんだ」
大絶賛だ。
さらに八村のこの日残したスタッツを紹介して「彼はインパクトを残した」と評価。
ダービン・ハム・ヘッドコーチの試合後のコメントを紹介した。
「あの子は正しくプレーしている。彼はキャッチアンドシュートのスリーであろうと、ポストアップであろうと、得点ができる選手だ。私は彼の背番号を呼び上げて、ポストで彼にボールを渡すように指示した。彼はミッドレンジで良いプレーをして、ダンクをしようとしたプレーが1度あったようにゴールにハードに向かっていく。ファウルコールも呼び込んだ。しかし、ルイは、まだ若い。彼は正しくコートに立ってプレーし、これから何年も存在感を見せつけていくことになる。彼はスムーズに(チームに)フィットしている」
ヘッドコーチも八村のプレーに合格点を与えた。