• HOME
  • 記事
  • サッカー
  • なぜ香川真司の12年ぶりJリーグ復帰が濃厚となったのか…揃った古巣セレッソへの復帰条件
元日本代表MF香川真司が昨年1月に入団したベルギー1部シントトロイデンを退団、12年ぶりのJ復帰が濃厚となった(写真は昨年1月の入団会見時・シントトロイデン提供)
元日本代表MF香川真司が昨年1月に入団したベルギー1部シントトロイデンを退団、12年ぶりのJ復帰が濃厚となった(写真は昨年1月の入団会見時・シントトロイデン提供)

なぜ香川真司の12年ぶりJリーグ復帰が濃厚となったのか…揃った古巣セレッソへの復帰条件

 歴代ミスターセレッソの象徴で、ドルトムントへ移籍するまで香川も背負っていた「8番」は、昨シーズン途中に乾が退団してからは空き番になっている。代表で託されてきた「10番」も、清武が背番号を「13」へ変更した今シーズンは空いている。
 そしてカタール大会をもってヨーロッパでの挑戦にも区切りをつけた。
ツイッターでつぶやいたように、ロシア大会後の軌跡には矜恃を抱く。3月には34歳になる自分が約12年半ぶりに復帰する古巣で託される、プレー以外の役割も理解している。それは東京五輪代表のDF橋岡大樹やFW林大地が所属していたシントトロイデンへ加入する際に言及した、濃密すぎる経験を後輩たちへ還元していく作業と一致する。
「僕自身がそうであったように、若い選手たちは常に野心を持ちながらチャレンジしている。そういう選手たちと一緒に切磋琢磨していくなかで、彼らが得られるものがたくさんあるんじゃないかと思う。もちろん自分の経験から伝えられることもたくさんあるし、それらをみんなでシェアして、一体感を持ってこのチームを上に行かせたい」
 香川は6月末までシントトロイデンとの契約を残す。移籍の際には違約金も発生するが、それでもセレッソ側には香川を必要とする理由がある。ピッチの内外で大きな期待を背負いながら、12年半ぶりとなるレジェンドの帰還がカウントダウンに入った。

関連記事一覧