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初ブルペンに入った新外国人の先発候補Bケラー(上)と抑え候補ビーズリー(下)。対照的なピッチングスタイルだ(写真・黒田史夫)
初ブルペンに入った新外国人の先発候補Bケラー(上)と抑え候補ビーズリー(下)。対照的なピッチングスタイルだ(写真・黒田史夫)

阪神の岡田監督が沖縄キャンプで「凄いアレやったな」と驚く…虎の新外国人4人は”アレ”を狙う救世主になれるのか?

 前監督時代に岡田監督は、ジェフ・ウィリアムズ、藤川球児、久保田智之の「JFK」を確立させて2005年に“アレ”を達成した。
 岡田監督が、どう選手を見極めて、どんな新勝利方程式を組むか注目だが、「もう3人で回す時代ではない。4、5人は必要。昔は藤川を10連投させたけど今は3連投でも何を言われるかわからん(笑)」との考えがあり、方程式は固めるが、4、5人のブルペン陣をシーズンの中で回していく方針。
 抑え候補は、昨年終盤にストッパーを任された湯浅で、浜地、K・ケラー、岩崎、そして新外国人のビーズリーの5人がブルペンに揃う。湯浅がWBCの侍ジャパンに選ばれた関係で開幕のストッパーは、Kケラーか、このビーズリーになる方向だが、中継ぎ、抑えの“質と量”はリーグでトップクラスだ。

 一方の野手の2人はどうだろう。
 キャンプ初日、2日と連続でランチ特打。「今無理してやらんでええ」と、岡田監督はストップをかけていたが、初日からシートノックにも入り、この日は、あいにくの午前中の雨で中止になったベースランニングのメニューにまで参加しようとしていたという。
 3番打者として期待を寄せるノイジーはアベレージタイプ。
「ライナー性の打球をセンター方向へ打つことを心掛けている」という本人の言葉通りに、センターを中心に右中間、左中間と広角にライナー性の打球を弾き返す。柵越えを連発させるようなパワーはないが、岡田監督が2005年V時代に主軸を任せたアンディ・シーツや、最多安打記録を作ったマット・マートンに似た小さなワンステップでタイミングを取りコンタクト能力は高い。筆者は横から見ていたが頭の位置がぶれず安定していた。
 岡田監督も「思った通りに広角に打てる。そんな感じの選手が欲しかったからな」と及第点を与える。
 岡田監督が9月に監督就任打診を受けた時点で、球団主導で新外国人の選定作業が進んでいたが、「今はメジャーには日本球界が取れそうなええ選手がおらん。それなら昔のシーツみたいに率を残して打点を稼げそうなバッターの方がええのよ」と語っていた。

 

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