• HOME
  • 記事
  • サッカー
  • なぜ三笘薫はヘッドで決勝ゴールを決めた後に英語で「自分自身に驚いている」と語ったのか…3戦連発で2連続決勝得点の”無双状態”
ブライトンの三笘薫がボーンマス戦の後半42分に決勝ゴールをヘッドで決めた。3戦連発で決勝ゴールは2連続の活躍(写真・ロイター/アフロ)
ブライトンの三笘薫がボーンマス戦の後半42分に決勝ゴールをヘッドで決めた。3戦連発で決勝ゴールは2連続の活躍(写真・ロイター/アフロ)

なぜ三笘薫はヘッドで決勝ゴールを決めた後に英語で「自分自身に驚いている」と語ったのか…3戦連発で2連続決勝得点の”無双状態”

 決勝ゴールを決める直前の後半41分には、再びペナルティーエリア内の左側からドリブル突破を仕掛ける。最後はネトにセーブさせたものの、右足アウトサイドで強烈なシュートを放った三笘を、ブライトンの地元メディア『Sussex Live』は10点満点中で、DFルイス・ダンクと並ぶ最高の8点で評価。さらに次のように言及している。
「三笘が攻撃できないようにボーンマスがプレッシャーをかけてきたため、前半はゲームの流れから遠ざけられてしまった。しかし、時間が進むにつれて、彼はほぼすべてのプレー機会でビジターチームに問題を引き起こす存在になった。そして、あの瞬間に彼は突然ボーンマスのゴール前に現れ、勝利を確実にするヘディングシュートを決めた」
 試合の流れから弾き出されても、最後には主役を演じてみせる。しかもドリブラーではなく、味方にとって頼もしく、相手にとっては危険なストライカーにも化す。デ・ゼルビ監督から全幅の信頼を寄せられるなかで、公式戦で3試合連続ゴールをゲット。しかも、いずれの試合でも先発フル出場している三笘は、ヒーローインタビューの最後をこんな言葉で締めている。
「これで5位ですか。ちょっとわかりませんけど、僕たちはさらに前進していかなければいけない。次も難しいゲームになると思いますけど、しっかり準備していきたい」
 試合終了直後とあって三笘も混乱していたのだろう。ただ、キックオフ前の7位からフラムを抜いて、ブライトンが6位へ順位を上げたのは間違いない。5位ならば来シーズンのUEFAヨーロッパリーグの、4位以内ならば同じくUEFAチャンピオンズリーグへの出場権を手にできる。
 11日(日本時間12日未明)に敵地で行われるクリスタル・パレスとの次節を含めて、プレミアリーグはまだ18試合も残っている。ブライトンの好調ぶりと合わせて、前出の『THE Sun』は「ヨーロッパの舞台へと近づけた」とタイトルに打ったわけだ。
 2023年に入ってから行われた公式戦6試合で、ブライトンは5勝1分けと無敗を継続している。そして、2-4で敗れた昨年大晦日のアーセナル戦を含めて、直近の7試合ですべて先発している三笘はこれで5ゴールをゲット。サッカーの母国イングランドを席巻しているシーガルズの中心で、25歳の和製ドリブラーが放つ輝きが一戦ごとに増している。

関連記事一覧