移籍金が約56億円に高騰と噂される三笘薫の争奪戦にリバプールも参戦?!元プレミア監督が英メディアで提言
主戦場の左MFとして先発した三笘は、後半アディショナルタイムまでプレー。リバプール守備陣を翻弄し続けたプレーが高く評価され、プレミアリーグが選出する第20節のベストイレブンに名を連ねた。イングランドに「MITOMA」を知らしめた一戦になった。
リバプール戦で三笘が演じた衝撃的なプレーの数々も、今夏の獲得を進言する動きに繋がる。大衆紙の『Daily EXPRESS』も三笘を称賛するシャーウッド氏のコメントを引用し、来シーズンの逆襲へ向けてリバプールの補強が活発化すると予測しながら、同時に「三笘に関しては、長期的に保持したいと考えているようだ」とブライトンの戦略を指摘している。
「彼はロベルト・デ・ゼルビ監督から極めて重要な戦力と見なされている。シーガルズ(ブライトンの愛称)は頑固な交渉者として知られていて、ビッグクラブから所属選手に興味を持たれてもプレッシャーには屈しない。この冬の移籍市場ではアーセナルから実際にオファーが届き、チェルシーからは関心を寄せられたモイセス・カイセドをとどまらせている」
エクアドル代表MFモイセス・カイセド(21)をめぐっては今冬の移籍市場で、中盤の緊急補強を目指すアーセナルが2度にわたってオファーを提示。移籍金も6000万ポンド(約96億6000万円)から7000万ポンド(約112億7000万円)に増額されたが、8000万ポンド(約128億8000万円)を絶対に譲らないブライトン側から突き返されている。
ブライトンは高い能力やポテンシャルを持ちながら、移籍市場でまだ知られていない若手有望株を低い移籍金で獲得。自分たちでしっかりと育てて、移籍金が十二分にはね上がった段階を見極めて売却する経営戦略のもとでチームを成長させてきた。
今冬に2700万ポンド(約42億8800万円)の移籍金でアーセナルへ移籍した、ベルギー代表FWレアンドロ・トロサール(28)も計画通りとされている。トロサールが移籍した直後に、イギリスの日刊紙『THE Sun』はブライトンに関する記事でこう言及している。
「三笘はトロサールと同じ左ウイングでプレーしているが、ここ最近は絶好調をキープしている。このためブライトンはベルギー代表FWの不在に気づいていない」
カイセド自身が移籍を望みながら、アーセナルからのオファーを断固として拒否したのは、チームの好調ぶりと関係している。現状で6位につけるブライトンは、来シーズンのUEFAチャンピオンズリーグもしくは同ヨーロッパリーグの出場権を狙える位置につけている。クラブ史上で初めてとなる快挙を達成するためにも、カイセドは欠かせない戦力と判断された。