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那須川天心のデビュー戦相手は日本バンタム級4位の与那覇勇気
那須川天心のデビュー戦相手は日本バンタム級4位の与那覇勇気

4.8有明でボクシングデビュー決定の那須川天心に名門帝拳が用意するメイウェザー方式の英才育成プラン!

 実は、当初、天心のデビュー戦相手は外国人ボクサーが検討されていた。
だが、本田会長が「吸収力、学習能力が高く、こちらが想定していた以上のスピードで成長している」と驚くほど、天心の進化が早いため、“準日本王者”と言っても過言ではない実力者の与那覇にターゲットが変更された。
 天心も日本人ランカーとの対戦を待ち望んでいた。
「ふたつ返事でやりますと答えた。僕の思いを会長も汲み取ってくれた。世間の人に僕の本気度が伝わるし、世間に対しての気合、覚悟を見せるには一番わかりやすい相手。海外の選手に勝っても日本人とやっていない、と言われる。だったら一発やってやるぞと」
 作られたデビュー戦では世間を納得させることができないし、そういうマッチメイクは、天心自身が受け入れることができない。
 天心は、「非常にアグレッシブですし、お客さんを沸かせる気持ちもある」と、冷静に与那覇を分析しつつ、「やるべきことはわかっている。やるしかない」と、衝撃デビューを誓った。
 与那覇は「一番は、THE MATCHの試合、すごく綺麗なカウンターで(武尊から)ダウンをとった印象が残った。ボクシグ的に見てもあれは芸術」と、昨年6月に東京ドームで行われたK-1王者の武尊との頂上決戦の1ラウンドにダウンを奪った左のカウンターブローを称えた。さらに試合のポイントを「那須川選手の動きは、キック時代も凄いスピード。とんでもない動きをする選手であることはわかっている。客観的に見ても面白い試合、いろんな魅力の詰まった試合になる」と説明したが、ガードが甘くボクシングは粗い。 
 南出との試合では、サウスポー対策も不十分で左を何発も被弾していた。 スピードでは天心が上。左ストレートは当たるだろう。かつてエキシビションマッチで対戦した元3階級制覇王者の亀田興毅氏が絶賛した「天心の目のよさ」からすれば、上へのパンチも、そうもらわない。ボディ攻撃の洗礼を受ける前にどう仕留めるか。
 本田会長は、「ジャブを軸にした自分からの仕掛けと、ディフェンスのあとの切り替え。スパーと実戦が変わらないメンタル」が天心の特徴だと評価している。その持ち味が発揮されれば「サプライズを続けたい」という天心の思惑通りのデビューを飾る可能性がある。
 ファンが気になるのは、天心がいつ世界王者になるか?だ。
 公式会見の最後に質問すると、天心は「それがですね。あまり考えていなくて。どうしたらいいんですかね?」と、筆者に問い返し、「自分次第なのかなと思う。最短でとか、すぐに世界チャンプと思っている人が多いと思うが、そこはあまり考えていない。ちゃんと時間をおいて納得できるものが出せないと。自分の中でいけると思ったタイミングで挑戦するのかなと思う。(世界ベルトを)獲りたいが、ちゃんと整えてからでないと難しい。だけど希望はある」と答えた。

 

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