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那須川天心のデビュー戦相手は日本バンタム級4位の与那覇勇気
那須川天心のデビュー戦相手は日本バンタム級4位の与那覇勇気

4.8有明でボクシングデビュー決定の那須川天心に名門帝拳が用意するメイウェザー方式の英才育成プラン!

会見にはキック時代に専属トレーナーを務めていた父弘幸さんの姿もあった。天心はキック時代に父が経営する松戸のTEPPEN GYMでトレーニングを積んできた。
「完璧に(父親の指導から)離れるのではなく、キック技術、プラス、昔を忘れないように、というのが僕の中にある。キックボクサーだったが、まるっきりキックの動きだったかと言えば、そうじゃなかったじゃないですか。父親の教え、いろんな発想がそこにつながる」
 帝拳移籍後も、週に一度はTEPPEN GYMでトレーニングを続けており、今後も、その練習ペースを守りたいという。
 それでもキックとボクシングの違いへの戸惑いはある。
 その違いを「距離感とラウンド数」と語り、「キックの距離になれていたので、そこを調整している。いまも模索中で(デビュー戦で)完璧を見せられるかといえばそうじゃない。短距離が長距離になるようなもので(キックとボクシングは)まったく違うスポーツ。『キックの蹴りがなくなっただけじゃん』という人もいるが、そんなことはない。奥が深い」と続けた。
 驚異的スピードでボクサー化しているとはいえ、ボクシングを深く知れば知るほど軽々しく「世界」を口にできなくなる。
「まだ無理をする必要がない」との判断でデビュー戦は、キック時代の階級に近いスーパーバンタム級となったが、陣営では将来的には、バンタム級転向を視野に入れている。
「キックと違って、どんどん体重も落ちているので、バンタムでも問題はないだろう。スーパーバンタム級で、井上尚弥が4団体を統一すれば、そこにいきなり挑戦するわけにはいかないしね(笑)」と本田会長。
 会見で天心は、前バンタム級4団体統一王者の井上尚弥について詳しくコメントしなかった。
「今の立場。新人なんで、そこはまだ言えない」との思いがあるからだ。
 ただ階級や年齢を考えると、将来的に2人が交わる可能性はある。実現すれば、THE MATCHを遥かに超える世界レベルでのドリームマッチとなることは間違いないが、スーパーバンタム級への転向を決めている井上尚弥は、5月にも2つのベルトを巻き、早ければ年内にもスーパーバンタム級の4団体を統一する可能性もある。そうなると、おいそれと手は届かないが“ラスボス”として待ち受ける井上尚弥は“ボクサー天心”の大きな目標のひとつになるのかもしれない。
(文責・本郷陽一/RONSPO、スポーツタイムズ通信社)

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