ブライトン設定の三笘薫“移籍金”は約50億円と判明…英メディア報道
インタビューをもとにした記事は冒頭で、1-1の引き分けに終わった直近のクリスタル・パレス戦を「彼の高い基準に照らし合わせれば、それほど影響力を与えられなかった」と総括。その上で「対戦相手が自分のプレースタイルを研究していると思いますか」と質問した。
まばゆいスポットライトを浴びれば浴びるほど対策を講じられるのがプロの世界の掟。核心を突く質問に対して、三笘は胸中に秘めてきた思いをこう吐露した。
「直接ボールを奪いに来る選手は、少なくなったかもしれないですね」
1対1でボールを奪おうと間合いを詰めてくれば、三笘は一瞬のスピードを駆使し、相手の逆を突いてかわす。クリスタル・パレス戦でいえば、右サイドバックのナサニエル・クライン(31)が常に対面に立ちふさがり、さらに別の選手もクラインの近くにポジションを取ってきた。数的優位を保って封じにくる相手の対策に対して、三笘は次のように言及している。
「いまは縦のレーンをブロックして、僕を内側へ切り込ませるケースが多くなりました。そういう(中にカットインしてからの)プレーはできましたが、自分としてはやはり縦に突破してクロスを入れるプレーに集中したいですし、クロスの質も大事にしていきたい」
クリスタル・パレスとしては、失点につながるリスクがより低い方を、という考え方のもとで三笘を内側へ誘導。さらにゴール前の守備も固める戦法で臨んできた。
必然的に手薄になった反対側の右サイドを突かれ、先制点をあげたMFソリー・マーチ(28)らにかき回される展開を招いた。一時は劣勢を強いられたクリスタル・パレスだが、ブライトンのミスで同点としてからは息を吹き返し、試合はそのまま引き分けた。
「土曜日は時間の経過とともに相手が疲れてきて、相手ゴール前のスペースも空いてくると思っていました。しかし、実際にはそのようになりませんでした。だからこそ、自分はもっといい状況でボールを受けられるように頑張らないといけないと思っています」
こう語った三笘は左サイドであえて“囮役”になり、味方のためにスペースを作った時間帯も多かった。対面の右サイドバックを翻弄し続けた試合が続いていたからこそ、クリスタル・パレス戦では「それほど影響力を与えられなかった」と各メディアから厳しい評価を受けた。