【独占激白】中日の立浪監督が“鬼采配”宣言…「給料や実績は関係ない。今年は勝てる選手を使う」「結果が出ないと監督が悪い」
――昨年は、立浪監督が直接技術指導をしているシーンが目立ちましたが、今キャンプはほとんど見かけません。
「今年は基本コーチに任せているんです。(新任の)和田打撃コーチに、ある程度任せられるんです。ネットでは『監督が教えるな!』とか批判されていますが、去年の場合、打てなければ打撃コーチの責任になります。打撃コーチに批判がいかないように、自分がわざと指導に入っていったんです。すると、批判は自分に来ますから。いろんなことに気づきながら臨機応変にやっていかねばならないでしょう」
――“野球頭脳”では、立浪監督は、リーグ屈指の監督だと思っています。采配で勝てる試合は、年間何試合あると考えていますか?
「采配で勝つ、負けるという試合は、よくあって5試合でしょう。結局、僕がサインのミスをしても助けてくれるのは選手ですからね」
ーーとなると、立浪監督が目指す優勝は、2.5ゲーム差の中で首位グループで争うことができていれば可能性があるということですね?
「トータルの数字だけでなく、その日、その日の戦いを大事にしないとファンやマスコミに叩かれます(笑)。そして今のドラゴンズは勝負と同時進行で、やることがたくさんあります。例えば、配球が読めて、次に真っ直ぐが来るとわかっていても、技術をつけないと打てませんよ。まだ、その段階の選手もいるんです」
――最後に今季への思いを。
「結局は戦力がないと勝てない。ウチは、その戦力を作る、という段階にあります。常勝チームを作りあげる準備段階だと思うんです。厳しい評価を受け、色んなことを言われますが、それはどうでもええことなんです。ただ戦力があっても勝てないチームは監督が悪い。結果が出ないと監督が悪いんです。当然、それくらいの覚悟をもって戦います」
3年契約の2年目に立浪監督は、ここ10年でAクラスが一度しかないチームを常勝軍団へ変えるための土台を作りながら、しかも、優勝を狙うという難しい2つの命題に挑むことになる。
(文責・本郷陽一/RONSPO、スポーツタイムズ通信社)