“レジェンド”掛布雅之氏がばらしちゃった?!「内緒の話やったんやけど」の岡田阪神「3番森下」”アレ構想”…残るは空白の6番問題
森下は自主トレ中の足の怪我でキャンプは2軍スタートとなったが、11日の紅白戦から1軍に合流し、いきなり“内野安打デビュー”すると、18日の横浜DeNAとの練習試合では「7番・ライト」でスタメン出場し、2打数1安打。誘い球の変化球をしっかりと見極めて四球を選んでいた。19日の韓国サムスンとの練習試合では、途中出場し、3打数2安打で初のタイムリーヒットをマークするなどした。2本のレフト前ヒットは、いずれも外角ストレートを捉えたもの。対戦した韓国サムスンの投手のレベルは決して高いとは言えなかったが、打席の立つ位置がベースから離れている森下に対して岡田監督は「外角のボールに届くのか」と不安を持っていたが、長いリーチを生かしてアウトサイドのボールをきっちりと捉えていた。
まだ内外の揺さぶりや、150キロ級のプロの速球にどう対処できるかという未知の部分は残るが、打席での積極性や選球眼、そしてバッティングに最重要なトップの位置をしっかりと作れていて、なにより実戦向きの部分を岡田監督は評価している。3番の適性があると判断したのだ。
森下、大山、佐藤の3人でクリーンナップを組むことができれば、大卒のドラフト1位が3人並ぶことになり“生え抜き”の育成をテーマにしている岡田監督にとっても、虎ファンにとっても、まさに夢のあるクリーンナップだ。
ただ一方で、6番に予定していた森下が繰り上がることになり、6番が空白になるという新たな問題点が浮上した。4年目の井上が2本塁打を放つなど猛烈なアピールをしているが、1軍レベルで通用するかどうかはまだ疑問。
阪神OBで評論家の池田親興氏が、「バッティングに間がなく、ボールとの距離を取れていないのが気になる。1軍レベルの揺さぶりにあえば、今の形では対応できないのではないか」と指摘していた。
岡田監督も「森下3番」の構想は描けても「井上6番」の構想は描けていない。ただ6番を打つ外野の候補としては、板山、高山、島田らがアピールを続けているし、肩を痛めて出遅れた前川もファームで代打本塁打を放つなど巻き返しに必死となっている。打撃絶好調の木浪を6番に置く構想が出てきてもおかしくない。レベルの高いチーム内サバイバルが、空白の6番問題も解決に向かわせるだろう。
(文責・RONSPO編集部)