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フランクフルトの鎌田大地のドルトムント移籍話が消滅(写真:なかしまだいすけ/アフロ)
フランクフルトの鎌田大地のドルトムント移籍話が消滅(写真:なかしまだいすけ/アフロ)

なぜ鎌田大地の異例大型契約でのドルトムント入りがほぼ確実になったのか…独メディアが5年の年俸8億6000万で合意と報道

 今シーズンのフランクフルトもチャンピオンズリーグの舞台に立ち、鎌田もグループステージで3ゴールをマークしてラウンド16進出に貢献した。しかし、今回がクラブ史上で初めての挑戦であり、チャンピオンズリーグの常連クラブで、優勝を1回、準優勝を3回経験しているドルトムントの日常は、鎌田がさらにレベルアップを遂げていく上で最高の環境となる。
 40歳のエディン・テルジッチ監督に率いられる今シーズンのドルトムントは、1月下旬の再開後に公式戦で破竹の8連勝をマーク。このうち6勝をリーグ戦であげている。
しかも首位バイエルンの背中をついにとらえ、ウニオン・ベルリンとともに勝ち点43で並んだ。予断を許さない大混戦が続いていくなかで、バイエルンの連覇を阻止し、ブンデスリーガ王者として来シーズンのチャンピオンズリーグを戦う可能性も高まっている。
 主戦システムとして[4-2-3-1]が採られているなかで、ドルトムント側はドイツ代表歴を持ちながら故障の多いMFマフムド・ダフード(27)に、今シーズンで満了を迎える契約を延長しない方針を伝えた。さらにイングランド代表としてカタール大会に出場したMFジュード・ベリンガム(19)に関しては、今夏の移籍報道が過熱する状況が続いている。
 ボランチの層が一気に薄くなりそうな状況に加えて、トップ下を主戦場とするキャプテン、元ドイツ代表のマルコ・ロイス(33)も故障が多く、今シーズンは13試合の出場にとどまっている。こうした状況を受けて、前出の『Sport1』は「ドルトムントは来シーズンへ向けて、セントラルミッドフィールダーの補強が急務となっている」と指摘している。
 フランクフルトでボランチを務めながら公式戦で13ゴール5アシストをマークし、日本代表ではトップ下として攻撃を差配する鎌田は、中盤の問題を解消する最高の補強となる。こうしたチームとしての意向も、前述した代理人とケール氏の会談で伝えられたからか。鎌田の獲得合戦におけるドルトムントの立ち位置を『Sport1』はこう表現している。
「現時点でこのレースにおける最高のカードを持っている」
 もちろん競争がないクラブはありえないし、ドルトムントほどのレベルならば無条件でポジションが用意されるはずもない。それでも慣れ親しんだドイツの舞台で引き続き戦えて、最高峰のチャンピオンズリーグでも常連クラブであり、さらに自らが必要とされる状況が明確になっている点が、サッカー人生を左右する決断で鎌田をドルトムントへと引き寄せた。

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