• HOME
  • 記事
  • 野球
  • “ぶっつけ本番”でWBC中国戦に先発する大谷翔平はどんな“衝撃ドラマ”を演じるのか…「いつも通りの入り(初回)ができれば十分に試合を作れる」の自信と不安材料
侍ジャパンの初戦先発に指名されたエンゼルスの大谷翔平は東京ドームで前日調整。「3番・投手」での二刀流での出場になりそうだ(写真・AP/アフロ)
侍ジャパンの初戦先発に指名されたエンゼルスの大谷翔平は東京ドームで前日調整。「3番・投手」での二刀流での出場になりそうだ(写真・AP/アフロ)

“ぶっつけ本番”でWBC中国戦に先発する大谷翔平はどんな“衝撃ドラマ”を演じるのか…「いつも通りの入り(初回)ができれば十分に試合を作れる」の自信と不安材料

 28日の登板後に聞かれた大谷も、「どうなんですかね…」と言った後、答えをはぐらかしている。
「シーズンだから、いまだから、ではなく、いまできる100%をやる。1イニング、1イニング、一人ひとり、大事に投げたいなと思います」

 最速は98マイル(約158キロ)だった。
「いっても95マイル(約152キロ)ぐらいじゃないかと思ってたので、それはそれで良かった。2イニング目に関しては1球くらい100マイル(約160キロ)くらい投げられたらいいかなと思っていたんですけど、98マイルぐらい出たので、問題ないかな」
 球速は一つの目安にしかならないものの、すべてが想定内。

 日本へ出発する前に1度先発(2回、35球)し、1次ラウンドで1試合(3~4回、50球)、準々決勝~決勝で1試合(5回、65球)、WBC後にエンゼルスに合流して1試合先発したら、30日のアスレチックス戦で開幕――というシナリオは、早い段階で固まった。

 中国戦はあくまでも調整。球数は50球前後か(大会規定では1次ラウンドは65球)。その次に登板予定の準々決勝は、それなりに負荷がかかりそうだが、おそらく65球が目安(大会規定で80球)。エンゼルスに再合流後は、また球数を減らしてリカバリーを優先し、メジャーの開幕戦は、せいぜい5~6イニング80球程度を想定しているはず。
 気持ちの面では、「オープン戦の1戦目だろうが、WBCの1戦目だろうが、決勝だろうが、ワールドシリーズの1戦目だろうが、全部同じつもり」と本人。

「もちろん準備から入るので、全部の登板、そういう気持ちでいきます」と話したが、さすがに体力面で限界を試すようなことは、なさそう。28日の試合でも、初回の真っすぐはせいぜい92(約147キロ)から94マイル(約150)。「上げすぎないように」。意識的に抑えた結果だった。

 むしろ、足りているのか? と映るのは、打つ方。結局、オープン戦では、2試合で5打席しか打席に立てなかった。
「例年だったら、多分、50打席ぐらい、シーズン開幕までに立つと思うんですけど」と大谷。
「ライブBPにちょっと多めに入ったので、まあ、例年の通りのペースで来てるんじゃないかなと思います」と話したが、実戦とライブBPでは、かなり異なる。

 もっとも、本人はさほど気にしていない。
「ここ何年かは、コロナとか、いろいろあって、開幕とかまちまちなので、それまでの期間とかもバラバラ。さっき50打席立つって言ったんですけど、50打席立たないといけないみたいなものはないので、別に1打席だろうが、5打席だろうが、ようはボールの見え方がいいかどうかが打席では大事なので、そこさえクリアできてれば、打席数っていうのは関係ないかな」

 

関連記事一覧