韓国メディアは日韓戦の大敗を「日本への恥ずべき敗北」「馬鹿げた結果」「屈辱的惨敗」と痛烈バッシング…「先発交代が遅かった」と指揮官の采配批判も
イ・ガンチョル監督は、韓国KBOリーグのKTウィズを初優勝に導いた2021年の投手起用が「鋼の魔法」と称賛され、昨年7月にWBC韓国代表の指揮官に就任した。
しかし、韓国の『MKスポーツ』は「錆びた鋼の魔法。日本への恥ずべき敗北。やはり国内レベルだったのか」という辛辣な見出しで投手出身の56歳の指揮官を一刀両断している。
「先発したベテランのキム・グァンヒョンは非常にいい状態にあり、現時点で最も信頼できる投手という点は理解できる。しかし、負ければ1次ラウンド敗退が実質的に決まる瀬戸際の試合だったと考えれば、交代の判断が遅すぎた。5点を奪われた6回は4人の投手がマウンドに上がったが、何がなんでも、というベンチの雰囲気を感じさせず、指揮官の戦略も目的も見つけられない無気力な展開が続いた。パク・セウンの登板にはコールド負けを防いだという意味で哀れさすら感じさせた。国内レベルの批判を覆せない、錆びた鋼の魔法だと言わざるをえない」
韓国のスポーツ紙『スポーツソウル』はドラマ監督や脚本家、演出家として活躍するイ・ヨンチョルさんによる韓日戦の観戦記を掲載。その冒頭では「野球は終わるまでわかりませんが、それでも私は8回まで見てチャンネルを回しました」と綴られていて、2006大会でベスト4、2009年大会では決勝で日本と激戦を演じて北京五輪では金メダルまで獲得した韓国野球の凋落をこう分析した。
「韓国野球界の脆弱な現在地が明らかにされました。それは投手の能力不足です。韓国野球の将来を真剣に考えるときが来ました。私たちはどこで間違えたのでしょうか。少年野球の基盤が弱いからでしょうか。今大会の結果が、子どもたちをさらに野球から遠ざけるのではないかと心配しています。私たちが再びアジアの野球強豪国になっていくためには多くの作業が必要です。韓日戦の結果は衝撃的でしたが、謙虚に受け入れましょう。それが再出発になります」
残るチェコ戦と中国戦に連勝しても豪州がチェコ、中国に敗れない限り1次ラウンド突破は難しい。韓国野球が受けた衝撃は想像以上に大きい。