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ドミニカ共和国はWBC1次ラウンドの開幕戦のベネズエラ戦にサイヤング賞のアルカンタラを先発させたが、リードを守れずまさかの3失点(写真:AP/アフロ)
ドミニカ共和国はWBC1次ラウンドの開幕戦のベネズエラ戦にサイヤング賞のアルカンタラを先発させたが、リードを守れずまさかの3失点(写真:AP/アフロ)

なぜWBC優勝候補筆頭のドミニカがベネズエラに1-5で敗れる大波乱が起きたのか…サイヤング賞アルカンタラがまさかの3失点

 ペラルタは「私は自分の国を代表して、こんな雰囲気の中でプレーしたことはなかった。打席で落ち着くのは簡単ではなかったが、私たちはプロだ。.感情をコントロールした」と、興奮気味に語った。
 ぺレス監督はリードした5回から先発メンバーだったルイス・ガルシアを投入した。ゆりかご投法で知られるガルシアは、ピッチクロックが導入される今季は、ゆりかご投法を使えないのでは?とされているが、時折、スピードアップした新ゆりかご投法を交えながら3イニングを7奪三振無失点で抑えた。
 8回には4番手のホセ・キハダ(マーリンズ)が一死一、二塁のピンチを作ったが、この日、2安打を放っていたヘイメル・キャンデラリオ(ナショナルズ)のライト前に落ちそうな打球をサンタンデールが倒れ込むようにしてダイビングキャッチ。超美技でドミニカの反撃を許さなかった。
 首位打者3度、盗塁王2度、MVPも経験しているホセ・アルトューベ(アストロズ)を1番に置き、ブレーブスのスター、ロナルド・アクーニャJr.(ブレーブス)を2番に据えるなど、ドミニカに負けないメジャー軍団を揃えているベネズエラは、8回にも1点を追加。最後はホセ・アルバラード(フィリーズ)が9回を守りきり、大金星をあげた。
 ドミニカは2013年大会で優勝したが、前回の2017年大会は2次ラウンドで敗退していた。優勝を狙うために本腰を入れた今大会は、2年前にエンゼルスの大谷翔平との本塁打争いを制したウラジミール・ゲレーロJr.(ブルージェイズ)が直前に欠場したが、その影響がないほどのスーパースター軍団を結成したが、まさかの黒星発進。それでもリナレス監督は「アルカンタラにはチャンスを与え続ける。終わったものはしょうがない。気持ちを入れ替えて明日からの試合に臨む」と前を向いた。
 打たれたアルカンタラも「気分は悪くない。我々は、勝てる(優勝できる)とわかっているからね」と話した。
 ドミニカは、日本時間の14日にニカラグア、15日にイスラエル、16日に前回準優勝チームのプエルトリコと対戦する。またベネズエラは、明日13日にプエルトリコと激突する。

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