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東京五輪では19に終わった鈴木亜由子が名古屋で自己ベストを更新する日本勢トップの復活ラン(写真・アフロスポーツ)
東京五輪では19に終わった鈴木亜由子が名古屋で自己ベストを更新する日本勢トップの復活ラン(写真・アフロスポーツ)

10月のMGCで女子マラソンのパリ五輪代表切符をゲットするのは誰だ…名古屋で鈴木亜由子と前田穂南が自己新の日本人1、2位フィニッシュ

 日本陸連の高岡寿成シニアディレクターは「私は2カ月あるので両方の出場も十分可能だと思います」と言うが、世界のトップ選手でいえば、マラソンは年間2~3レースがスタンダードだ。瀬古利彦ロードランニングコミッションリーダーも、「常識からいうと、両方ともベストコンディションで走るのはなかなか厳しいところがあります」と話している。
 他には昨年の名古屋ウィメンズと今年の大阪国際で日本人トップを奪っている安藤友香(ワコール)、昨年9月のベルリンで鈴木に先着して2時間21分55秒の7位に入った加世田梨花、同年10月のロンドンで2時間21分42秒をマークした細田あい(エディオン)、2時間22分台のタイムを持つ佐藤早也伽(積水化学)と上杉真穂(スターツ)らが上位候補になるだろう。
 シューズの進化もあり、全体的なタイムは4年前より向上している。しかし、MGC初出場組には、鈴木や松田のようにトラックで世界大会に出場したスピードランナーや、前田や一山のように勢いのある若手が見当たらない。
 パリ行きのチケットは東京五輪代表トリオが優勢な状況だが、新たなヒロインが登場するのか。MGCはペースメーカー不在の大会だけに、レース序盤から火花バチバチの熱戦が繰り広げられる。
(文責・酒井政人/スポーツライター)

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