韓国メディアは最終戦の中国に22ー2の5回コールド勝ちにも3大会連続の敗退を酷評…「負けたけどよく頑張ったとはならない」
WBCプールBの1次ラウンド最終戦が13日に東京ドームで行われ、韓国の3大会連続の1次ラウンド敗退が決まった。第1試合で豪州が8-3でチェコに勝利した時点で確定したもので、その後、うっぷんを爆発させるかのように中国に史上最多得点記録となる22ー2で5回コールド勝ちしたが、韓国メディアの評価は変わらず「韓国野球は井の中の蛙だった」「強豪国だったのはもはや過去の話」と一刀両断した。2008年の北京五輪で金メダルを獲得、2009年大会の決勝で日本と死闘を演じた韓国野球は復活できるのだろうか。
「韓国野球は井の中の蛙だった」
中国戦のプレーボールを待たずして、韓国の一縷の望みが絶たれた。先駆けて行われた一戦で豪州がチェコに快勝した瞬間に韓国の3大会連続の1次ラウンド敗退が決まった。中国戦に22-2の5回コールド勝ち。第1回大会の日本などがマークした1試合の最多得点記録(18点)を塗り替えたが、すべてが後の祭り。9日の初戦で豪州に7-8と逆転負け、翌10日に日本に4-13と惨敗を喫した時点で、韓国国内は、すでに終戦ムードに支配されており、韓国メディアの厳しい評価は変わらなかった。
代表指揮官としてのイ・ガンチョル監督(56)の手腕に懐疑的な記事を投稿してきた韓国メディアの『MKスポーツ』は「今大会は、不運や失敗という言葉を使うのも難しい」とかけ声倒れに終わったチームの現状を憂慮。
「初戦はすでに実力面で豪州に追い抜かれてしまったかもしれない、という危機感を感じさせた。日本には単なる黒星以上の差を見せつけられた。両国がベスト8に進出するのは当然だった。世界各国の競争力が上がっているなかで、対照的に韓国はWBCへの出場を重ねるたびに試合内容が悪化している。繰り返されてきた失敗を真実として、いまこそ受け入れなければいけない。3大会続けて見せつけられた韓国野球の失敗は、より根本的な部分での問題解決を求められている証となる。最後の中国戦に勝っても『負けたけど、よく頑張った』とはならない」
2021年の韓国KBOリーグでKTウィズを初優勝に導いた手腕を見込まれ、昨年7月にWBC韓国代表の指揮官に就任したイ・ガンチョル監督は、チームの目標として「韓国野球の復活」を標榜。具体的には今回のWBCでのベスト4以上を設定した。しかし、結果はベスト8にすら届かない惨敗。
同メディアは、イ・ガンチョル監督の「韓国国民のみなさん、野球ファンのみなさんに心からお詫び申し上げます」という試合後の会見での言葉を伝えている。