• HOME
  • 記事
  • 野球
  • 韓国メディアは最終戦の中国に22ー2の5回コールド勝ちにも3大会連続の敗退を酷評…「負けたけどよく頑張ったとはならない」
韓国は1次ラウンド敗退が決まった後の中国戦に史上最多得点記録となる22-2の5回コールド勝利。ファンに挨拶したが母国の厳しい評価は変わらなかった(写真:CTK Photo/アフロ)
韓国は1次ラウンド敗退が決まった後の中国戦に史上最多得点記録となる22-2の5回コールド勝利。ファンに挨拶したが母国の厳しい評価は変わらなかった(写真:CTK Photo/アフロ)

韓国メディアは最終戦の中国に22ー2の5回コールド勝ちにも3大会連続の敗退を酷評…「負けたけどよく頑張ったとはならない」

『OSEN』は「韓国野球は井の中の蛙だった」と一刀両断。
「2009年大会以来、14年ぶりのベスト4以上を目指していた韓国の夢は打ち砕かれた。まず豪州に勝ち、さらにアンダードッグの中国とチェコに勝てばプールBの上位2位に入ると見られていたが、豪州に逆転負けした初戦で計画は頓挫してしまった。日本戦はコールド負けをかろうじて回避する結果となり、最終日はチェコが4点差以上で豪州に勝つ展開に望みを託したがかなわなかった。国際大会で8連勝中だった豪州に敗れたショックを、最後まで克服できなかった」
 同メディアは韓国KBOリーグのトップ級をそろえた投手陣や、打線にトミー・エドマン(27、カージナルス)やキム・ハソン(27、パドレス)のメジャーリーガーを迎え、歴代最強と呼ばれていた陣容を「国際舞台では砂上の楼閣だった」とも糾弾している。
「試合内容も期待していたものではなく、彼らには大いに失望させられた。事前キャンプを行った米アリゾナ州の異常気象により、トレーニング不足に陥った投手陣はコンディション調整に失敗。ほぼ全員が不振に陥ったまま豪州との初戦を迎えた。強化試合から状態のいい投手だけを起用しなければならず、必然的に疲労が蓄積し、四球と失点を積み重ねたうえに自信も失った。カン・ベクホの信じられないボーンヘッドに象徴されるように、豪州戦では打者もチャンスで集中力を欠き、力の差があった日本に対しては闘志すら見せられなかった」
 今大会へ向けたチーム全体の調整ミスに関してはスポーツ紙の『スポーツソウル』も「真の実力はこんなものではなかった?」との見出しを取って指摘したが、別記事では、「もはや韓国は“野球強豪国”ではないのか…最後の希望も霧散」という厳しい分析をした。
「韓国代表はWBCで3大会続けて1次ラウンドで敗退する屈辱を味わわされた。2006年の第1回大会でベスト4に進出し、2009年の第2回大会では準優勝。野球強豪国に分類されていたのはもはや過去の話。この結果を重く受け止めなければいけない立場に転落した」
 通信社の『聯合ニュース』も、十数年来における代表チームの地盤沈下に同調。敗退を伝えるニュースの最後を、次のような文章で締めている。
「第1回と第2回のWBCに加えて2008年の北京五輪では金メダルを獲得するなど、韓国野球はかつて世界のトップレベルを誇っていた。しかし、近年は実力低下が著しい」
 次回大会で韓国野球は復活してくるのだろうか。

関連記事一覧