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横浜DeNAが電撃契約したバウアー。3年前にサイヤング賞を受賞した超大物だ(写真・AP/アフロ)
横浜DeNAが電撃契約したバウアー。3年前にサイヤング賞を受賞した超大物だ(写真・AP/アフロ)

なぜ横浜DeNAはサイヤング賞の超大物バウアーと契約できたのか…40億円を超える年俸を今季はドジャースが肩代わり

 

 横浜DeNAは、その問題を独自に調査。本人との面談の上で問題がないと判断したという。
 またバウアー自身が日本行きを希望、特に2019年に球団施設を訪れて親交のあった横浜DeNAに好意を抱いていたという事情も背景にある。
 米ESPNは、横浜DeNAを「12球団のなかで1998年に最後の優勝を果たした典型的な中堅チーム」と紹介した上で、「過去にバウアーは日本でプレーする可能性について興味を示していた。彼のツイッターの紹介文には、日本語で彼の名前が記され、2020年に正式にフリーエージェントとなると、彼は『MLB、もしくはNPBのチームどこからのオファーも考慮する』とツイートしていた」とバウアーに日本志向があったことに注目した。
 さらに複数の情報筋の話として「来るシーズンにあたって他の複数の日本チームがバウアーとの契約を検討していた」とも明かした。水面下で争奪戦になっていたという。
 また同じくドメスティックバイオレンスの問題でメジャー機構から75試合の出場停止処分を受け、アストロズを退団したロベルト・オスナが、昨年オフに、バウアーと同じように年俸をアストロズが肩代わりする形で千葉ロッテと契約した例を紹介した。オスナは今オフにソフトバンクに移籍したが、オスナの成功例が、横浜DeNAにとっても、バウアーにとってもNPB移籍を決めるモデルケースになったのかもしれない。
 ただ前出の「トレード・ルーマー」は「バウアーは世界でMLBに次いで2番目のリーグと広く見なされている日本のプロ野球で投げるために海外へ向かい、おそらく念頭には将来的なメジャーリーグへの復帰を目論んでいると思われる」との見通しを記事にしており、もし今季バウアーが横浜DeNAで華々しい復活を遂げることになれば、ドジャースの支払いが終わる来季には、メジャー復帰を目指すことになるのだろう。
 それでも、横浜DeNAからすれば、バウアーが今季の優勝請負人となり、彼が持つ先駆者的なデータの解析や応用に関するノウハウをチームに伝授してもらえることになれば1年プレーしてもらえれば十分だろう。
 1年のブランクがあるため、現状のコンディションや、いつどのタイミングで投げることができるのか、などの不透明な要素もあるが、動作解析など、データを最大限に活用してベストの状態にもっていくのがバウアーのスタイル。とんでもない活躍で横浜DeNAを頂点に導くのかもしれない。
(文責・RONSPO編集部)

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