伊メディアは大谷先発のWBC日本戦を「(無名選手が)全英で全盛期のフェデラーに勝つようなもの」と半ば“白旗”もピアザ監督は「勝つ機会は十分にある」と“世紀の番狂わせ”を宣言
イタリアは1次ラウンドでのチーム本塁打はゼロでパワーヒッターはいないが、1番から6番まで打率上位の左の巧打者を並べてくる。1番で全試合に固定されたブリュワーズ傘下のサル・フレリック(22)は、打率.389で足があり、2番の昨年ロイヤルズで144試合に出場しているニッキー・ロペス(28)は打率.500と絶好調。この1、2番コンビは、セーフティーバントも仕掛けてくるので、大谷攻略に足でかき回してくる可能性もある。
また大谷のエンゼルスの同僚で親交が深いデビッド・フレッチャー(28)、ドミニク・フレッチャー(25)の兄弟に4番のブレット・サリバン(29)、ロイヤルズでプレーしているビニー・パスカンティーノ(25)もコンタクト率の高いシャープな打撃が売り物。公式会見に出たフレッチャー兄は、「ショウヘイと対戦できるのは美しいことだ。日本は多くの才能がある選手と良い投手を持っているが、エネルギーを発揮しマイアミに持ち込めるようにしたい。ショウヘイとは簡単に話をしたが、(互いに)好戦的な発言はなかった。彼との対戦は楽しいだろうし、彼や他の投手たちに対してできる限りのことをしようと思う」と語っている。”
イタリア野球ソフトボール連盟の公式サイトによると。過去の日本とイタリアの国際試合での対戦は26度あり、日本の23勝3敗でWBCでの対戦は初。その日本の3敗は1982年、2009年のIBAFワールドカップ、2010年のインターコンチネンタルカップの3試合。
前出の「L’Ultimo Uomo」は、「投手陣のうち少なくとも2、3人と打者陣の1人がうまくいく日だとわかれば最後まで戦える可能性は十分にある。非常に難しいことだが、たとえ偉業が成し遂げられなかったとしても(イタリア)野球界はこの歴史的な結果に満足するはずだ。ピアザが率いるチームの若さを考えると今後の大会でもこのような成績を残すための土台を真剣に築いたと言える」と、東京ドームでの日本戦に辿り着いたことを評価した上で、イタリア人の両親を持つヤンキースの“レジェンド捕手“”であるヨギ・ベラの言葉をこう引用した。
「野球は何が起きるかわからない」
(文責・RONSPO編集部)