侍ジャパンが準決勝進出を決めた5試合で見せた3つのポジティブ要素…マイアミでメキシコorプエルトリコに勝つためのカギとなる
準決勝の相手はメキシコ対プエルトリコの勝者となる。1次ラウンドでメキシコは、元オリックスのメネセスの2発などで、ドリームチームを結成している米国を撃破、プエルトリコも優勝の筆頭候補とされたドミニカ共和国を粉砕して準決勝へ進んだ。どちらが出てきても、ここまで対戦してきた5チームとは、ワンランクもツーランクもレベルが上がる。
では勝てるのか。
橋上氏は。1次ラウンド、準々決勝の5試合で侍ジャパンが示した3つのポジティブ要素がポイントになると見ている。
「ハッキリ言ってメキシコでもプエルトリコでも勝てるとは断言できない相手。ただ大会前に想定していたよりも日本のプラス面は多い。大きくわけて3つあり、ひとつ目が、投手陣の公式球への適応の高さと、準決勝、決勝に佐々木、山本という2大エースをぶつけることができるということ。二つ目が、ヌートバー、大谷、吉田のメジャーリーガーのコンディションも含めた出来のよさ。3つ目が、村上の復調で打線のどこからでも点を取れる体勢が整ったこと。ここからは小さなミスのひとつが命取りになるが、メジャーリーガーが揃ったチームと本当に4つに組んで日本がどこまでやれるかを楽しみにしたい」
橋上氏は2013年の第3回大会の準決勝でプエルトリコに負けた。井端弘和氏、内川聖一氏のダブルスチール失敗が話題となったゲームだ。その時の捕手のヤディア・モリーナが今回のプエルトリコを監督として率いている。もしプエルトリコがメキシコに勝てば、日本は、その因縁の相手との対戦となる。
試合後のお立ち台で栗山監督はファンにこう約束した。
「野球が発展するためにはアメリカに行って、アメリカでやっている選手たちに勝たなければ前に進まない。日本の大先輩方、野球を作って下さった方々の想いを持ちながら戦いたい。勝ち切れるように頑張ってきます」
侍ジャパンのメンバーは、試合後、すぐにチャーター機で米国へ向けて旅立った。