侍ジャパンは「日本が優勝候補であっても恐れない」と監督が言う“メキシコ旋風”を止めることができるのか…過去の対戦は7勝2敗
過去の対戦は日本の7勝2敗。直近の対戦は2021年の東京五輪で日本は7-4で勝利した。今回3番で起用されているメネセスが2ランを放っているのが、打たれたのは、今回代表には入っていない西武の平良海馬。また直近の敗戦は2019年の3月の強化試合で2-4で逆転負けを喫しているが、この時打たれたのも、今回は代表入りしていないソフトバンクの高橋礼、千葉ロッテの松永昂大らで参考にはならない。ただここでもメネセスには4安打も打たれている。
1次ラウンドが終わった時点でCBSなど複数の米メディアが、5連勝で米国に上陸した日本を優勝候補の筆頭に挙げ、ブックメーカーのオッズも日本がトップだ。
しかし、ギル監督は、日本戦に向けても強気の姿勢を貫いた。
「日本は素晴らしいチームであると同時に大スターもいる。米国でプレーするスター選手のことは知っているが、チームには、日本でプレーする素晴らしいスター選手もいる。我々のライバルチーム(である日本)が、残り試合で再び優勝候補となっているが、我々はそれを恐れることはない。優勝候補だろうと関係ない。フィールドでベストを尽くすのみだ。もちろん、日本に大いに敬意を抱いているが、我々は集中する。試合に打ち込み、ベストを尽くし、許されるのであれば、月曜日(準決勝)に勝ち、火曜日(決勝)もプレーすることになるだろう」
大スターとは大谷翔平のことを示す。ギル監督は、昨年からエンゼルスの三塁コーチを務めており、大谷のことは知り尽くしているがゆえに敬意と同時に勝利を宣言した。
メキシコの“大物食い”の勢いを米の野球専門誌である「ベースボール・アメリカ」は支持。「ここ数年でメキシコは整然と野球強国として浮上してきた。2021年に東京で五輪に初出場。WBCでプールCを勝ち抜き米国を彼らのホームで打ちのめした。才能のある投手を切望しながら、近年は、アレハンドロ・カーク(ブルージェイズ※直前で辞退)、ルイス・ウリアス、アイザック・パレデスのような野手を絶え間なく輩出してきた。そして今、初めてメキシコは、無敗で得点数で相手を47-11と上回ってきた日本との対戦に向かう。明らかにメキシコの下馬評は低いだろう。だが、ここまでの戦いで見せてきたように大物チームを倒すことができるだけの上り調子にある」