え!220万円?横浜DeNAが開設したバウアー個人ファンクラブのVIP会費が物議!…なぜ高額会費に?球団の担当者を直撃した
バウアーに個人ファンクラブ設立の意図と、会費や特典の中身を説明すると協力的だったという。
「こちらが考えたものに前向きに取り組んでもらえる姿勢がありました。今後バウアー選手と密なコミュニケーションをとる中で、今の特典に加えて、積極的にこんなことをしてはどうか?という意見が出るかもしれません」と、山中さん。
ーーそれにしても220万円は高額すぎませんか?
「バウアー選手の実績を踏まえた上で最上級のサービスをファンの方々に提供したい、との考えで、サービスファーストで決定しました」
実は、横浜DeNAは、中畑清監督時代に100万円チケットを売り出したことがあった。リムジンでの出迎えやネット裏の特別席への招待があり、中畑監督とのディナーまでついていて発売即完売となり話題にもなった。
「あの100万円は超えるものにしたいとは考えました。楽天の田中将大選手が、180万円の個人ファンクラブを立ち上げていますが、その金額を超えることを意識したわけではありません」と山中さん。
2年前にヤンキースから田中将大が楽天に復帰した際にチームは「マー君クラブ」という個人ファンクラブを立ち上げた。背番号にちなんだ年会費180万円のVIPコースと、1万8000円の一般コースがあり、定員10人の180万円コースは14分で売り切れたという実例がある。
――応募は来ますか?
「期待するしかありません」
楽天は限定10人と打ち出していたが、今回のバウアーのVIPコースの募集人数は非公開としている。25日から公式サイトで応募がスタート。VIPコースの締め切りが4月16日(日)23:59、DELUXEコースが4月30日(日)23:59となっている。
――観戦チケットのついていないDELUXEコースの33万円は割高ではないですか?
「ファンの方々に満足していただけるファンクラブになれるように努力したいです」
ちょっと意地悪な質問を続けて山中さんを困らせてしまったようだ。
山中さんは「バウアー選手の個人ファンクラブの反響や会員様の意見などを聞き、よりファンの方々と選手の交流が広がり、喜んでいただけるようであれば、ゆくゆくは、他の選手の個人ファンクラブの設立にもつなげていきたいんです」というプランも明かした。
プロ野球選手の個人ファンクラブの会費としては、史上最高額となる220万円が、高いか、安いかの価値が決まるのは、バウアーの今シーズンの活躍次第なのかもしれない。
(文責・本郷陽一/ROSNPO、スポーツタイムズ通信社)