「WBCでメジャー球団にインパクトを与えた日本の選手は4、5人」とした米メディアが注目した意外な選手の名前とは?
そして佐々木については「ポスティングされれば争奪戦となるだろう。21歳の右腕は苦も無く100マイル(約161キロ)を超える速球を投げ、変化球への取り組みも必要なさそうに見える。彼の制球は、まだ精密ではないが、腕から放たれたボールは炸裂する。そのうち米国にやって来るだろう」と評価した。
佐々木は今大会で2試合に先発、1次ラウンドのチェコ戦では最速164キロをマークし、4回途中まで投げて2安打8奪三振で1失点。準決勝のメキシコ戦では、ブリュワーズで昨年16本塁打を放っているルイス・ウリアスに抜けたフォークを捉えられて先制3ランを許したが、4回を投げ切った。
帰国会見では「アメリカの球場で、あの雰囲気の中でメジャーリーガーと真剣勝負ができて凄く楽しかった」と語っている。
何年先になるかわからないが、球団がポスティングを容認した時点で、メジャー移籍する方向に間違いなく、その際、記録的な金額がオファーされることになるだろう。
また同紙は、今季から同紙の地元のレッドソックスでプレーする吉田についても触れ、「吉田がWBCで見せたバットコントロール技術は素晴らしかった。彼は32打席立ち三振は1回だけで打点を稼ぐ才能を披露した。彼が対戦した投手の何人かはメジャーのレベルになかった。しかし、成功が求められるとてつもないプレッシャーの中で吉田はチームに貢献した」と絶賛。レッドソックスのアレックス・コーラ監督の「大会を見た中で彼はおそらく日本チームのMVPだった。すべてを持ち合わせているとは言わないが、彼が優れた野球選手だということは言える」とのコメントを紹介した。吉田のWBC成績は、打率.409、2本、13打点で大会最多打点をマーク。日本からは大谷と2人だけの大会ベストナインに選ばれている。
同紙は「日本の野球記者たちは、吉田がキャリアを通じてドーム球場でプレーしたため、屋外球場や芝生でのプレーに適応する時間が必要と考えている」とした上で、松井秀喜氏が巨人からヤンキースに移籍した1年目の2003年の成績(163試合、打率.287、16本塁打、106打点)を引き合いに出してレッドソックスでの活躍を期待した。吉田はレッドソックスと5年総額9000万ドル(約117億円)の契約を結んでいる。
侍戦士の今季の活躍もさることながら今オフの動向にも注目が集まる。