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広岡達朗氏は岡田阪神と原巨人を比較して「大きく違う」(写真・黒田史夫)
広岡達朗氏は岡田阪神と原巨人を比較して「大きく違う」(写真・黒田史夫)

球界大御所の“独断セ界予想”…「岡田監督で変貌の阪神がV候補一番手」「巨人は何も変わっていない。外国人頼みではダメ」

 広岡氏は、投手陣ではソフトバンクから現役ドラフトで入団した左腕の大竹の名前を挙げる。
「ソフトバンクでは力を発揮できなかったが、心機一転、勝負するんだという気持ちが出ている。試合の組み立てができるのが強み。ローテーを守る力があるだろう」
 絶妙な内外角ギリギリのボールの出し入れに加えて、球速も140キロ中盤までアップ。オープン戦のヤクルト、横浜DeNA戦では無失点。岡田監督は開幕第2カードとなる4月6日の広島戦での先発起用を考えている。
「投手は揃っている。開幕時点での後ろの投手には、やや問題は残るが、去年に比べて劣っているかと言えばそうではない。岡田には投手を見極める力があるので、シーズンを戦いながら勝利方程式を構築するだろう。打線は佐藤が伸び悩んでいて不安は残るが、1、2番の機動力もありバランスは悪くはない」
 開幕1軍に岡田監督が選んだブルペンメンバーは、岩崎、浜地、Kケラー、湯浅の実績組にオープン戦で結果を残した加治屋、村上、石井、ルーキー左腕の富田の8人。WBCで存在感を示した湯浅は、いきなり守護神で起用する方向だ。
 一方、広岡氏が「何も変わっていない」とバッサリ斬ったのが巨人だ。
「若い選手が誰一人育っていないではないか。投手陣は、菅野が開幕に出遅れて外国人頼み。新外国人の開幕投手なんか聞いたことがないし、ローテーにグリフィン、メンデスと新外国人を3人も入れなければならない状況がすべて。高卒5年目の横川が滑り込んでいるようだが、巨人というチームが外国人依存じゃダメなんだ。去年、経験を積んだ山崎や堀田はどこへいったのか。WBCでは、戸郷、大勢が良かった。彼らは計算が立つが、大勢の前のブルペン陣に人がいないのが問題だ」
 原監督は、開幕投手には球団史上初となる新外国人のビーディを指名。ストレートは150キロを超えてくるゴロピッチャー。制球に不安があり、オープン戦最終登板の楽天戦では、3回1/3で3失点、5四死球だった。新外国人のグリフィン、メンデスが入り、赤星、戸郷、大阪桐蔭出身の大型左腕の横川でローテーを組む予定だ。
「打線での新しい顔ぶれは、オコエと新外国人のブリンソンだけ。ブリンソンは去年の外国人よりもマシだろうが、課題だった1番バッターとしてオコエでどこまでいけるのか。オープン戦での一生懸命な姿は良かったし、打率3割をキープしたが、バッティングは不安定だ。シーズンを通じてコーチがどう育てるか。岡本は本当にWBCで一皮剥けたのか。4番打者は打って勝たないと価値はない」

 

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