• HOME
  • 記事
  • サッカー
  • 三笘薫がブライトン公式サイトで語る「僕は満足していない。(更新した岡崎、香川の最多ゴール記録を)まだまだ伸ばせる」
ビッグクラブへの移籍話が浮上していた三笘薫のブライトンとの契約2年延長が濃厚となった(写真:PA Images/アフロ)
ビッグクラブへの移籍話が浮上していた三笘薫のブライトンとの契約2年延長が濃厚となった(写真:PA Images/アフロ)

三笘薫がブライトン公式サイトで語る「僕は満足していない。(更新した岡崎、香川の最多ゴール記録を)まだまだ伸ばせる」

  プレミアリーグの日本人シーズン最多ゴール記録を更新した日本代表MF三笘薫(25)のインタビューが4日、所属するブライトンの公式HPに掲載された。MF香川真司(当時マンチェスター・ユナイテッド)、FW岡崎慎司(当時レスター・シティ)の6ゴールを超えた三笘は「まだまだ伸ばせると思っています」と明言した。三笘は、同日(日本時間5日)のボーンマス戦に先発出場して、前半28分にFWエバン・ファーガソン(18)の先制弾をアシスト。2-0の勝利に貢献した。

 「現時点で期待されている最低限の結果を達成できている」

 

 日本代表で一時代を築いたレジェンド、香川と岡崎が持っていた日本人のシーズン最多記録を超える今シーズン7ゴール目も、三笘にとっては通過点にすぎなかった。
 所属するブライトンの公式HP上で随時掲載されているインタビュー記事。2012-13シーズンの香川(現セレッソ大阪)、2017-18シーズンの岡崎(現シントトロイデン)がマークしていた6ゴールを上回った三笘が抱く思いを、タイトルに「記録を破ったシーズンからさらに上を目指せる」と打たれた記事は、その冒頭で「彼は満足していないと言った」と伝えた。
 実際、三笘はインタビューの第一声でこう切り出している。
「記録を上回れたのはよかったですけど、まだまだ伸ばせると思っています。まだ多くの試合が残っていますが、私にとって最も重要なのはチームの勝利に貢献することです」
 武者修行先のユニオン・サンジロワーズ(ベルギー)から復帰し、ブライトンでデビューを果たした今シーズン。カタールW杯の前後で三笘を取り巻く状況は一変した。
 カタール大会前までは出場9試合。そのうち先発はわずか2試合にとどまり、309分だったプレー時間で1ゴールを決めただけだった。一転して昨年末の中断明け後は、ブレントフォード戦までの12試合すべてで先発を継続。1051分のプレー時間で6ゴールをあげた。
 ベスト4進出を果たしているFAカップなどを合わせれば、公式戦であげたゴール数は「10」と2桁に到達した。それでも三笘は冷静に自らの軌跡を振り返っている。
「今シーズンに2桁のゴールを達成できたのは、あくまでも目の前の試合をひとつひとつ大切に、全力でプレーしてきた結果だと思っています。プレミアリーグだけで2桁に到達すれば素晴らしいことですけど、もちろん試合中に記録うんぬんは考えていません」
 ボーンマス戦を終えた時点で、7ゴールはチーム内で2位にランクされている。トップはアルゼンチン代表MFアレクシス・マクアリスター(24)の8ゴールだが、ボランチやトップ下でプレーするマクアリスターのゴール数には5つのPKが含まれている。
 だからこそ、左ウイングを主戦場としながら、PKゼロでゴールを積み重ねる三笘の存在があらためて際立ってくる。右ウイングのソリー・マーチ(28)もチーム3位タイの6ゴールで続いている点を、三笘はブライトンのストロングポイントだと力を込めた。
「このチームでは左右のウイングに入る選手が、特に攻撃面でとても重要な役割を任されています。僕とソリー(・マーチ)が多くのことを期待されているのはそのためですね。私は現時点で少なくとも、期待されている最低限の結果を達成できていると思っています。ゴールを決めればその分だけチームから信頼を得られるので、いまの状態を続けていきたいですね」

 

関連記事一覧