三笘薫がブライトン公式サイトで語る「僕は満足していない。(更新した岡崎、香川の最多ゴール記録を)まだまだ伸ばせる」
「三笘がユナイテッドに来るなら、左ウイングで素晴らしいプレーを見せているマーカス・ラッシュフォードをどうするのかを考えなければならない。優秀なウイングが2人いるのは贅沢な悩みとなるが、チームをPRする観点でも非常にいい契約になるだろう」
同メディアは三笘に関心を示しているチームとして、マン・Uに加えてアーセナル、マンチェスター・シティ、リバプールのプレミアリーグ勢、ラ・リーガ1部のレアル・マドリード、ブンデスリーガ1部のバイエルン・ミュンヘンなどのビッグクラブをあげている。
こうした状況を受けて、イギリスメディアの「Football insider」は3月末にブライトンの引き留め策をスクープした。2025年夏まで契約している三笘の報酬は週給2万ポンド(約330万円)。チーム内でも安い方に入る金額を4万ポンド(約660万円)に倍増させ、さらに2027年夏までの契約延長を提示して、3月中旬から三笘サイドと交渉を開始したと報じた。
ブライトン側の動きを、同メディアはこう伝えている。
「ブライトンのなかで特に傑出している三笘はいま、ビッグクラブに囲まれている。日本からやって来たときには大金を支払わなかっただろうから、彼の素晴らしいパフォーマンスに報いるためにも、ブライトンが大幅な昇給に応じるのは公平な判断だ」
しかし、過熱する周囲とは対照的に、三笘は目の前の戦いだけを見つめている。インタビュー記事のなかでは、自らが果たすべき仕事をこう語っている。
「チームの勝利に貢献して、プレミアリーグの順位表でいまよりも上位へ引きあげるためのゴールを決めていくことが、私にできるベストだと思っています」
試合前に勝ち点42で並んでいたブレントフォード戦は、常にリードを許す展開ながら3-3のドローに持ち込んで6位を死守した。5位のマン・Uとの勝ち点差は「7」と開いているが、ブライトンは他チームより最大で3試合も消化試合数が少ない。
しかも、勝ち点72で首位を独走しているアーセナル、同64で2位のマン・Cだけでなく、勝ち点50で並んでいる3位のニューカッスル・ユナイテッド、4位のトッテナム・ホットスパー、そしてマン・Uとの対戦もすべて5月28日の最終節までに残している。
未消化となっていたカードのひとつで、昨年9月のエリザベス女王の崩御を受けて延期されていたボーンマスとの第7節では、前半28分にファーガソンの先制弾をアシスト。プレミアリーグで5試合続けてゴールかアシストを記録した、ブライトン史上で初めての選手になった。チームもその間に3勝2分けと無敗をキープし、勝ち点を「46」に伸ばした。
来シーズンのヨーロッパカップ戦の出場権獲得を目指す残り11試合のプレミアリーグへ。そして、聖地ウェンブリー・スタジアムでマン・Uとの準決勝が待つFAカップへ。カタール大会後に一気に右肩上がりに転じた三笘の挑戦が、いよいよクライマックスを迎える。