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フランクフルトの鎌田大地のドルトムント移籍話が消滅(写真:なかしまだいすけ/アフロ)
フランクフルトの鎌田大地のドルトムント移籍話が消滅(写真:なかしまだいすけ/アフロ)

なぜ鎌田大地のドルトムント入りが消滅したのか…移籍希望はスペインのバルセロナ、アトレティコ・マドリードか

 フランクフルト側からの契約延長オファーに応じなかったのも、コロナ禍で世界のほとんどのクラブが減収を余儀なくされている状況下で、高額な移籍金が発生しない方が追い風になると判断したからだろう。実際に鎌田からラブコールを送られた形のスペインでは、スポーツ紙の『AS』がドイツ国内の報道を引用した記事のなかで次のように伝えている。
「経済的な困難もあって、フリートランスファー市場にはますます多くのクラブが目を向け、いまや活気があふれている。そのなかで、ここ数年のヨーロッパサッカー界で最も注目を集めている選手の一人であるフランクフルトの15番は、即戦力という意味でも、そしてコストをかけずに中盤を強化できる意味でも、極めて大きな存在感を放っている」
 バルセロナもアトレティコ・マドリードも、例外なく財政難に直面している。特にバルセロナは深刻で、今夏の補強禁止を通告される事態もありうるとまで報じられている。スペインのビッグクラブという条件でくくられた場合、可能性があるのは今シーズンを通して中盤における創造性の欠如を改善できなかったアトレティコ・マドリードとなるだろうか。
 もっとも、鎌田はこれまで沈黙を貫いている。
第2次森保ジャパンのメンバーに招集され、ウルグアイ、コロンビア両代表と対戦した3月シリーズで、鎌田は自身をめぐる報道にこう言及していたからだ。
「いろいろと書きたいように書かれているけど、僕自身はいまのところ何も決めていない。今シーズンが終わるまでフランクフルトのために戦うと開幕前から決めている」
 それでもシーズンが残りわずかとなったいま、鎌田が抱く思いとは対照的に、ドイツや日本のメディアを含めた周囲がさらに騒がしくなる状況は避けられない。前出のプレッテンベルク氏は自身のツイッター(@Plettigoal)で、鎌田の去就に関して「フランクフルトの幹部は、今週中に最終的な決断を下してほしいと彼に求めている」とつぶやいている。

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