不振の巨人の坂本勇人が開幕5試合目にしてスタメン落ちも今日の横浜DeNA戦にはスタメン復帰する(写真・黒田史夫)
不振の巨人の坂本勇人が開幕5試合目にしてスタメン落ちも今日の横浜DeNA戦にはスタメン復帰する(写真・黒田史夫)

巨人・坂本勇人のスタメン落ち即今日復帰の原采配に賛否

 不振が理由で坂本を外したのか、それとも、不振に加えてサイド気味に投げてくる横浜DeNA先発の平良との相性を考えて坂本ではなく左の門脇を起用したのか。6日の横浜DeNAの先発が、左腕の東だから、右の坂本をスタメンに戻すのか。今季は、もう左右投手や相性に応じて、坂本と門脇を併用するつもりなのか。そのあたりの方針が見えてこない。指揮官の説明不足も、様々な賛否を巻き起こした一因となっている。
 元タイトルホルダーでセ・リーグの野球に詳しい某プロ野球OBは、「開幕5試合目での坂本のスタメン落ちの判断は早すぎると思う。ましてチームは連勝していた。坂本は相手投手との相性や右左でスタメン起用する選手ではないし、試合に出続けなければ調子は上がってこない。坂本を優勝するための戦力として重要視しているのであれば、せめて5カード、15試合はスタメンから外さずに我慢すべきだったのではないか。坂本のメンタルを考えると1試合で戻すのならなおさら外すのは早すぎる」と、開幕5試合目にしての坂本のスタメン落ち判断に疑問を呈する。
「ただ現状の坂本の打撃内容は深刻だ。まず体にキレがなく下半身に粘りがない。坂本は、インコースのボールに対する反応と回転力が特徴的で、ストレートをひとつ懐に呼び込んで逆方向に打つ技術にも優れているので、率が残り、チャンスに強い。体の使い方が柔らかく、下半身の粘りとバットスイングの早さが、それを可能にしている。変化球に泳ぎながら対応できるのも、そのスキルがあるからだ。だが、今はバットスイングが鈍く、懐に呼び込むと、ストレートに差し込まれてしまうため、捉えるポイントを前に出そうとして形が崩れてしまっている。ポイントを前にするから変化球にも対応できない。こういう悪循環に陥ってしまうと修正するのに時間がかかる。1試合外して戻したところで何も変わらない」
 では何がベストの選択なのか。
 某OBは2軍での調整を提言する。
「門脇は、打撃に目を見張るような対応力があり、首脳陣が起用したいと考えるのも当然の選手。私は最低5カードは我慢して坂本を起用すべきだという意見だが、実際の巨人の内部事情と、坂本の現状に対する首脳陣の評価はわからないし、もしスタメン落ちさせる状態にあると判断しているのであれば、門脇と併用するのではなく、もう5月のGWに戻ってくればいいというくらいの方針で2軍でじっくり再調整させるべきではないか」
 1試合でスタメン復帰する坂本の打席に注目が集まる。
(文責・RONSPO編集部)

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