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ブライトンの三笘薫はPKとならず不服な表情を浮かべていたが、翌日に誤審だったことが認められた(写真・アフロ)
ブライトンの三笘薫はPKとならず不服な表情を浮かべていたが、翌日に誤審だったことが認められた(写真・アフロ)

なぜプレミアでこうも頻繁に誤審が起きるのか…三笘薫“幻”PKは誤審だったと審判統括団体がブライトンに謝罪

 一方ではGLTが導入されても誤審が減少しない状況に、PGMOLのチーフオフィサーを務めていたマイク・ライリー氏(当時)の解任を求める声が何度も起こっていた。ようやく実施されたVARに対しても運用の拙さがやり玉にあげられ、回数制限を設けたうえで、当該チームの監督がVARの適用を要求できるチャレンジ制度の導入が議論された時期もある。
 実際にPGMOLのトップが交代したのは今シーズンに入ってからで、2010年の南アフリカW杯決勝で主審を務めるなど、名物審判として活躍したウェブ氏が就いた。2014年の引退後はサウジアラビアサッカー連盟の審判部門部長、米メジャーリーグサッカー審判協会のVARゼネラルマネージャーなどを務めてきたウェブ氏は、就任に際してこんな言葉を残している。
「PGMOLでもエリート審判育成計画を継続・強化・成長させて、イングランドサッカー界の試合にポジティブな影響を与えていきたい」
 迎えた今シーズンは特にVAR担当者の人為的な誤審が目立っている。他国に比べて導入が遅れ、さらにVARに精通しているウェブ氏が就任して間もない状況と決して無関係ではないだろう。しかし、PGMOLが誤審を認めても、試合結果そのものは変わらない。選手はすべてをかけて目の前の一戦に臨んでいるだけに、一刻も早い改善が求められるのは言うまでもない。
 今回のPGMOLとブライトンに話を戻せば、ブライトン側は他の5つのジャッジに対しても説明を求めている。そのなかにはともにハンドの反則で取り消された三笘とFWダニー・ウェルベックのゴールに加えて、トッテナム首脳陣との口論に発展しかけた自軍のコーチ陣の制止に入ったデ・ゼルビ監督が、アトウェル主審から一発退場を命じられた件も含まれている。

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