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得点王&MVPのセルティック古橋亨梧が4年契約でチームに残留が決まった(写真:ロイター/アフロ)
得点王&MVPのセルティック古橋亨梧が4年契約でチームに残留が決まった(写真:ロイター/アフロ)

「驚きの代表漏れを決めた森保監督が今は熱心だって?」セルティック古橋亨梧の得点王独走23ゴール目に地元紙は皮肉?!

  スコットランドリーグのセルティックに所属する元日本代表FW古橋亨梧(28)が、得点王争いのトップを快走する23ゴール目を決めた。敵地で16日に行われたキルマーノック戦の開始7分に相手のバックパスをカット。そのままペナルティーエリア内へ侵入してゴールネットを揺らした。エースの先制点を皮切りに4-1で快勝したセルティックが連覇へ秒読み態勢に入ったなかで、地元メディアが注目したのは、この絶好調の古橋が選外となった日本代表の3月シリーズの“余波”だった。

 バックパスをカットしてからのドリブル

キックオフ早々の前半7分に試合が動いた。先制点をもぎ取ったのはアウェイのセルティック。まばゆいスポットライトを浴びたのはエースの古橋だった。
 敵陣の右サイドでキルマーノックのバックパスをカットすると、一気にドリブルのギアを上げてペナルティーエリアの右側へ侵入していく。必死に追走してきた相手DFを巧みな切り返しで置き去りにした次の瞬間、あえてひと呼吸置いて相手キーパーのタイミングを狂わせてから利き足とは逆の左足を一閃。ゴール左隅へ、低い弾道の一撃を突き刺した。
 スピードとテクニック、そして冷静沈着さが融合された古橋の先制点に導かれるように、5分後の12分には日本代表FW前田大然(25)が今シーズン8ゴール目で続く。今シーズンの総得点をリーグ断トツの「100」に到達させたセルティックは、さらに18分と27分にMFマット・オライリー(22)が連続ゴール。一気呵成の猛攻で、前半だけで勝負を決めた。
 地元メディアの「Scotland Football」は破竹の12連勝を含めて、昨年10月1日の第9節から続くリーグ戦の無敗を「24」に伸ばした、セルティックのアンジェ・ポステコグルー監督(57)の言葉を伝えている。母国オーストラリア代表やJ1の横浜F・マリノスでも指揮を執った同監督は、キルマーノック戦を「特に前半の出来は素晴らしかった」と満足気に振り返った。
「先週に大きな試合があったばかりなので、選手たちがまだ集中力を保っていると確信していた。キックオフ前のミーティングで『今日もエネルギーが必要だ』と私は言ったが、ピッチに立った選手たちが見事にそれを実践してくれた。後半は少しルーズになってしまい、ゴールを生み出せなかったが、それでもグループ全体が明確な意図を持ってプレーしてくれた」
 先週の大きな試合とは、2位のレンジャーズとの天王山を指す。
 本拠地セルティック・パークに宿敵を迎えた8日の第31節。ともにグラスゴーに本拠地を置く「オールドファームダービー」を動かしたのも古橋。前半26分に先制、後半17分には勝ち越しのゴールを奪って3-2の勝利に貢献し、勝ち点差を12ポイントに広げた。
 レンジャーズ戦を前にして、地元メディアの「THE CELTIC STAR」は年間最優秀選手をテーマにした記事を早くも掲載。連覇を目前にしたセルティックの選手、特に攻撃陣で「勝者は一人しかいない」と最高評価を得たのが古橋だった。記事はこう伝えている。
「キョウゴがプレーすれば、ゴールはほぼ保証されていると言っていい」

 

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