「”生”で見たスイーパーに対応できなかった」敵将と米メディアは大谷翔平の7回11奪三振無失点と43球の”魔球”を大絶賛…「破壊的な新球だ」
同紙は、ロイヤルズのチーム状態が4勝15敗と悪いことに加え、大谷が立ち上がりに三者連続三振でスタートしたことを「7イニングにわたって相手に負わせるダメージを予兆したものだった」と記した上で、フィル・ネビン監督の試合後の談話を伝えた。
「彼は先頭打者を歩かせなかった。今年の先発で初めてだったと思う。もしショウヘイについて何かネガティブなことを言うとすれば、その話題しかない。いやいや、本当に彼は素晴らしかった」
またローガン・オハピーの怪我で今季初めてコンビを組むことになったベテラン捕手チャド・ウォーラックは、三者連続三振の立ち上がりを「多くの投手を見てきたが、自分が見た中で最高のイニングだった」と絶賛したという。
さらに同紙は「大谷は落ち着いて投げ進み、カーブやスイーパー含めた6つの違う球種をもって打者を幻惑させたいと話していたことをしっかりとやり通した。大きな賞を争うための投球内容だった」と続け、ネビン監督の「打者の立場からすれば、どの球を待てばいいのか分からない。彼と対戦しないですむことはありがたい。彼が私のチームにいてくれてよかった」という声を紹介した。
同じく地元紙のオレンジカウンティーレジスター紙は「大谷とウォーラックが恐るべきコンビとなれることを証明し、この新たなバッテリーコンビから、探し求めていた力強さを得た」と記し、新コンビに注目して大谷の快投を伝えた。
同紙は「大谷の投球は、マイク・トラウトの欠場を補うに十分だった。大谷(3勝0敗)は、今シーズン最多の11奪三振で、7回を2安打無失点にまとめ、彼の持つ自責点2以下の先発を12回連続に伸ばした。6回以上を投げての無失点投球は今シーズンで3度目で彼の防御率は0.86から0.64になり、シーズン最初の5度の先発で、球団史上最も良い防御率となった」という記録を付け加えた。
さらに「カーブに速いカットボールを球種に加えて、低迷しているロイヤルズ打線を困惑させた。それだけでなく、次の対戦相手を悩ませるスカウティングリポートを加えた」と記し、”魔球”のスイーパーを軸に6種類の球種を織り交ぜた配球が今後の登板につながっていくことを示唆した。