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開幕投手の青柳と5番打者の佐藤が不振で中日に敗れて連敗で3位転落
開幕投手の青柳と5番打者の佐藤が不振で中日に敗れて連敗で3位転落

なぜ阪神のエース青柳は勝てず5番“サトテル”に本塁打が出ないのか…今後は2軍で再調整すべき?それとも?

気になるのはトンネルに突入した青柳の今後の起用法だ。
 報道によると、今後の起用法について、このままローテーションを維持して、もう1度、先発機会を与えるかどうかについて岡田監督は「わからへん」と答えたという。いくつかの再生プランが頭にあるのだろう。
 1軍に帯同したまま、1度、先発を飛ばしてリフレッシュ期間を与えるのか。それとも2軍での再調整を命じるのか。池田氏は「監督、投手コーチと青柳が話をして本人の考えを聞くことが重要ではないか」という意見だ。
「コントロールの乱れ、多少、甘くても球威とキレで打ち損じさせることができないことも本人が一番感じていると思う。メカニックとメンタルのリフレッシュには、2軍でもう一度調整するのもひとつの手段。丸4年、ローテーを守ってきた勤続疲労の影響もあるのかもしれない。優勝争いをしていく中で絶対に必要なエース。先を見て今どうすることがベストなのかを選択すべきだと思う。ただ2軍調整させる場合に代役がいるのかどうか」
 開幕に出遅れた伊藤将がスタンバイできているが、20日の広島戦で5失点した西純矢との交代で27日の巨人戦での先発が濃厚。青柳の代役候補としては、新外国人のBケラー、沖縄キャンプで先発候補だった左腕の桐敷の2人がファームでそれぞれ2勝をあげているが、現段階の調子が1軍で通用するレベルにあるのかどうか。
 一方“スミイチ”で終わった打線では5番を打たせている佐藤の不振が深刻だ。3打席続けて小笠原のナックルカーブの餌食となった。
 ストレートで追い込まれ最後はナックルカーブにバットが空を切る同じパターン。1回二死一塁、6回一死一、二塁ではワンバウンドになる“クソボール”のナックルカーブを空振りしており、岡田監督は、「カーブでなくボール球やろ」と皮肉ったという。
 佐藤は、ここまで17試合で打率は.164で本塁打がゼロ、打点は2。13日の巨人戦、14日の横浜DeNA戦ではスタメンを外れ、日ハムからトレード移籍してきた渡邉が起用されている。19日の広島戦ではマルチ安打したが、ラッキーなテキサスヒットと、軽打に切り替えてのタイムリーで内容的には上昇の兆しは見えていなかった。サトテルの持ち味であるホームランが出る気配がないのが心配だ。
 池田氏は投手目線で見て「どこにどのボールを投げてもすべてに反応してくるので打ち取る側としては楽。状態としてはかなり悪い」と分析している。
「たとえばナックルカーブだけを待ってブンと振られると、バッテリーに怖さが生まれ、失投にもつながるが、今の佐藤には、そういう頭の整理ができていない。青柳と同じく重心の位置が動くのが早く、1球、1球、タイミングがバラバラ。何かのちょっとしたきっかけで不振を脱出するという状態にはない。スタメンで使うのであれば、打順を5番から下げた方がいいと思うが、佐藤の潜在能力を認めている岡田監督の方針として打順を下げるくらいならばスタメンを外すという考え方のようなので、その場合、2軍調整という選択肢もあるのかも。佐藤もまた優勝のためにはなくてはならない戦力。エースと5番が活躍できずに貯金があってチーム成績はむしろいいのだから、先を見据えて、今思い切った手を打てる時かもしれない」
 深謀遠慮の岡田監督は、果たして佐藤の再生にどんなプランを用意するのか。
 1.5ゲーム差の中でヤクルト、横浜DeNA、阪神、広島の4チームがトップを競い合っている状況だけに下位グループの中日に星を取りこぼすことは大きな痛手となる。今日22日の中日先発は“WBC戦士”の高橋宏で、阪神は12日の巨人戦で7回まで完全試合を継続させて交代が物議を呼んだ村上。ロースコアの展開が予想される。
(文責・RONSPO編集部)

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