アスレチックスの藤浪は3回持たずに8失点KO(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)
「藤浪晋太郎のメジャーでの成功は難しい」球界大御所が8失点KOで4連敗の元阪神投手に辛辣意見…指揮官はローテー起用の見直しに言及
「阪神時代の藤浪は、指導者に恵まれずにせっかくの素材を持て余していた。メジャーは契約社会でコーチ陣が、こうしろ、ああしろと無理に何かを矯正することはないが、コントロールの悪い投手を正しい方向に導くノウハウは充実していて、これまでになかったアドバイスをもらえる可能性があった。環境も整っているため、藤浪のような大型の投手は、日本よりもメジャーの方が合っていて、もしかすれば大化けするかもとも期待していたが、何も変わっていない。日本ではストライクさえ入れば、球威で勝負できたが、メジャーではそれも難しい。今後、よほどの劇的な変化をもって安定感を身につけなければ、成功は難しいだろう。まずはマイナーからやり直すべきだろう」
ポスティングにより阪神からアスレチックスに移籍した藤浪は、年俸325万ドル(約4億3000万円)プラス最高140万ドル(約1億8000万円)の出来高払いのメジャー契約を結んだ。メジャー契約のため、本人の同意がない限り、マイナー落ちはないが、今後は、ブルペンへの配置転換、あるいは、本人の同意のもと、マイナーで先発としての再調整を行う可能性も否定できない。
阪神時代は、中継ぎ起用で結果を残したこともあった。果たしてアスレチックスの首脳陣はどんな決断を下すのか。広岡氏が、主張するようにマイナー登板で、もう一度、制球の面も含めたフォーム固めをやり直すのも一手なのかもしれない。
MLB公式サイトによると、藤浪は、「メカニックを調整して、次回はもっとうまくやれるように頑張ります」と語ったそうだが、いずれにしろ登板4試合目にして藤浪は正念場に立たされている。
(文責・駒沢悟/スポーツライター)
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