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平本蓮は元RIZINフェザー級王者の斎藤裕に1-2の判定負け。テイクダウンディフェンスに追われ得意の打撃戦に持ち込めなかった(写真・RIZIN FF)
平本蓮は元RIZINフェザー級王者の斎藤裕に1-2の判定負け。テイクダウンディフェンスに追われ得意の打撃戦に持ち込めなかった(写真・RIZIN FF)

なぜRIZINで朝倉未来は牛久絢太郎をKOできず平本蓮は斎藤裕に惜敗したのか…SNSで話題沸騰の朝倉ー平本戦の実現可能性は?

 榊原CEOは「あえて打撃の局面を避けて消極的に引き込んだ。クレベルの引き込みとは意味が違うように感じた。未来もパウンド落とさないので、レフェリーのブレイクも早くなった」と牛久の戦略戦術を批判したが、そうせざるを得ない実力差が両者の間にはあったのかもしれない。

 榊原CEOが、「往々にしてこうなるのも格闘技」とも言ったが、好カードがイコール名勝負を生むわけではない。そして運営側の誤算はもうひとつあった。当初、平本、朝倉の両者が勝った場合、ファン待望の朝倉―平本戦の実現のシナリオを描いていたのである。
 平本の敗戦で対戦は白紙に戻ったのか、それともまだ可能性は残っているのか。榊原CEOは「ファンが見てみたいと望む熱が生まれ、あとは未来(の考え)次第。平本の成長を認めてタイミングが合えばあり、というならあり」と、前向きの姿勢を示した。
 キャスティングボードを握ることになった朝倉は「タイミングが合えば別にやってもいいが、オレにメリットはない。社長とお金の相談をします」とコメントした。望んでいるのはクレベルとのリベンジ戦だ。
 その反応を受けて榊原CEOは、「今日の戦いなら(平本は朝倉に)負ける。焦ることはない。今の平本なら勝てると乗っかれるタイミングがくれば。平本が勝っていった先になるかもしれない。(朝倉の)経済効果が起きるならという考えもわかる。ここで明確な答えは出ない」とも言った。
 ある意味、本音だろう。
 平本も次戦での朝倉を熱烈に望んでいる雰囲気はなく「相手は誰でもいいので強くなった姿をみせたい」と朝倉戦については語らなかった。
 サプライズが飛び出すRIZINだけに何が起きるかわからないが、「すぐに次をやりたい」という平本が次戦で勝利に加え、何かしらのアピールに成功することが、試合前のSNS戦から盛り上がること必至のプラチナカード実現の条件になるのかもしれない。
(文責・本郷陽一/RONSPO、スポーツタイムズ通信社)

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