「メジャーで通用する中継ぎ投手には見えない」また3失点“炎上”の藤浪晋太郎についに3A降格の可能性を示唆する声が出始める
ベイエリアニュースグループのスポーツ面で編集主幹を務めるバド・ジェラシー氏は、「アスレチックスは藤浪という大問題を抱えている。彼は先発投手として失敗に終わり、中継ぎの登板でも失敗した。そして、今、彼は8回裏で1-2の点差を(降板時に)1-4にしてしまった。彼の今後はアスレチックスが、そこ(ラスベガス)に辿り着く前に(マイナーの)ラスベガスに行くことになるかもしれない」とツイート。傘下の3A「ラスベガス・アビエイターズ」に降格する可能性を示唆した。
チームはラスベガスへの本拠地移転を計画中だが、その話にひっかけて、藤浪の3A降格の可能性を伝えたものだ。
またアスレチックス専門のサイト「A’s Unleashed」のカール・ブスチェック氏も「フジを3Aに送る可能性についてどうかと思い始めている。彼には、その選択肢があり、メジャーで通用する中継ぎ投手のようには見えない。9回の攻撃を1点差で迎える重要な場面だったが、1-5となり、完全に違う試合へと変わってしまった」とツイッターで、3A降格の可能性について言及した。
アスレチックスは、昨年オフに阪神からポスティング申請した藤浪と年俸325万ドル(約4億3500万円)プラス最大155万ドル(約2億円)の出来高がついた1年契約を結んだ。シーズンを通じてロスターの40人枠を保証されるメジャー契約で26人枠を外れてマイナーに降格される際には本人の同意が必要な契約だとされている。
この球団は、ビリー・ビーンGMが、低予算の“貧乏球団”をセイバーメトリクスのデータなどを使った画期的な手法で強豪チームに再建した「マネーボール」で知られるチームだ。若手を育て、それらの選手が活躍するとFAを取得する前にトレードで放出して、また若手を獲得して育成するというサイクルでチームを強くしており、2015年にGMが、デビッド・フォースト氏に交代したが、その方針は不変。昨季はリーグワーストの102敗を喫して、今季も8勝27敗と西地区の最下位を独走しているが、若手を育てるチームの過渡期と位置づけており、安い金額で戦力補強した藤浪らをフル回転で“使い倒す”という傾向がある。そう考えると、ロングリリーフもできる藤浪をまだ我慢強く起用し続ける可能性もあるが、地元メディアから3A降格の声が上がり始めたことは無視できないだろう。
今日8日(日本時間9日)からは、敵地でのヤンキースとの3連戦。崖っぷちの藤浪は、汚名を返上して評価を逆転することができるのだろうか。