「こんな声明を出させるな!」J1神戸サポのイニエスタ去就などを巡るクラブ姿勢に不満ぶつける声明に他クラブサポから賛同の声
バルセロナ戦の開催は最初にスペインメディアで報じられ、さらに古巣との対戦が神戸での最終戦になる可能性が高いと日本国内で続報が打たれた。今年いっぱいまで契約を残すなか、現役続行を望むイニエスタの新天地候補には中東かアメリカがあげられている。
先行する報道に対して、神戸側からの発信はない。イニエスタの39歳の誕生日だった11日には、クラブの公式HPでグッズの発売が発表され、公式ツイッター(@visselkobe)では練習後にパイを顔中に塗りたくられるイニエスタの動画が公開されただけだった。
バルセロナから2018年夏に加入して以来、イニエスタは神戸の象徴を担ってきた。当初の3年半契約を、さらに2年間延長。ピッチ外ではSNSを介して神戸の町へ注ぐ愛情を何度も発信してきただけに、クラブと選手の関係が今夏で終わる事態を迎えても、たとえるなら鹿島アントラーズと神様ジーコのような関係になっていってほしいと誰もが願っている。
3番目の要請は「地域のために」と綴られている。
「クラブは、ホームタウンでの地域活動が重要です。サッカーを通じて地域の活性化に貢献することは、クラブとしての社会的責任を果たすことでもあります。今回の東京開催によるホームタウンのあり方、リーグ戦初制覇に向けた覚悟を問う声の真意、その心情に寄り添った対応(情報発信)が求められています。地域と共に歩み、地域の人々と一緒に応援する姿勢を大切にし、地域との連携をより一層強化してほしいと願っております」
バルセロナの来日は2019年7月以来であり、当時はノエビアスタジアム神戸で神戸と対戦した。それだけに、今回は東京で開催される点に非難が集中した。
バルセロナに本社を置くスペインメディアの「MUNDO DEPORTIVO」によれば、今回の来日は深刻な財政難に悩むバルセロナ側からのオファーだった。昨シーズンも全日程終了直後にオーストラリア遠征を実施。リーグ選抜との国際親善試合で約500万ユーロ(約7億4000万円)の臨時収入を得た再現を、約6万8000人収容の国立競技場で狙ったわけだ。
その上で対戦相手として、バルセロナひと筋で16年間プレーしたイニエスタが所属する神戸を望んだ。イニエスタ自身が共同創設者を務める、イニエスタのマネジメント会社「NSN」が企画制作を務めたのもそのためだろう。中旬以降は国際Aマッチデー期間やシーズンオフが待つため、強行日程で来日できる6月上旬限定でマッチメークを実現させた。